まいど、ひろきんです。
これから看護師になろうと思っている場合や、
看護師をしているけど今の職場に不満を持っていて転職を考えているという場合、
公務員の看護師と民間の看護師ってどっちがいいのかな?
と思うこともあるのではないでしょうか。
今日は公務員の看護師と民間の看護師について、
職場やお給料、待遇面などの違いをまとめてみました。
職場選びを失敗しないためには、リサーチが重要です。
この記事もぜひ事前調査の一つとして参考にしてみてくださいね。
公務員と民間の看護師はどんなところが違う?

公務員と民間の看護師の違いは
- 勤務地
- 休日の日数
- 福利厚生
- お給料やボーナス、各手当
- 試験、求人の時期
などに違いがあります。
公務員と民間の看護師の違い:勤務地

公務員で看護師、という働き方の一つは、国や自治体の機関や直営の病院に採用されることです。
国家公務員の看護師の職場
国立病院は法人化が進む中で少なくなっていますが、宮内庁病院などは国の直営の病院です。そこで働くと国家公務員となります。
公務員看護師も実は大きく分けて3つ種類があります。
国家公務員
地方公務員
準公務員病院で看護師が国家公務員として働けるのは、国立ハンセン病療養所、宮内庁病院、医療刑務所、自衛隊病院になります。 pic.twitter.com/3MY2NqSbEE
— 小松 正樹 (@QZDaNdJrjZYAIzC) June 3, 2021
また、看護師の資格や経験、知識を活かして厚生労働省で「看護技官」として採用されるという方法があります。
厚生労働省の本省や地方厚生局等に配属となり、看護師としての現場感覚や洞察力、予測力を活かしながら制度の創設や改善を行います。
▼国家公務員の勤務地、管轄の例
勤務地 | 管轄 | 医療や看護の提供 |
宮内庁病院 | 宮内庁 | 〇 |
国立ハンセン病療養所 | 厚生労働省 | 〇 |
刑務所 | 法務省 | 〇 |
各自衛隊基地、自衛隊病院、防衛医科大学校 | 防衛省 | 〇 |
看護系技官 | 厚生労働省 | × |
検疫官 | 厚生労働省 | × |
地方公務員の看護師の勤務地
公立の病院や診療所
市立の病院などは地方自治体によって運営されているものが多く、そこで働くと地方公務員となります。
ただし、中には法人化や民営化が行われ、働く職員も公務員ではない場合もあるので注意しましょう。
病院以外
地方公務員の看護師としての勤務地は他にもあります。
- 保健センター
- 幼稚園
- 保育園
などがあります。
青森県十和田市のように、
診療所がお休みの時は保健センターで補助業務
というパターンもあります。
また、市の職員として採用され、福祉部などに配属となるケースもあるようですね。
公立の看護学校の教員として働く
看護師の資格を持っていて、経験年数など一定の条件を満たせば公立の看護学校で「看護教員」として働くという方法もあります。
▼東京都の例

引用:東京都
公立の機関で採用されたとしても、公務員、非公務員、準公務員の場合がある
公立の機関や業務の法人化や民営化が進んでいます。
多くの「国立病院」や「国立大学付属病院」なども法人化されているんですよ。それぞれ「独立法人 国立病院機構」、「国立大学法人」となっているんですね。
都道府県立や市町村立の病院の場合も、「地方独立行政法人」によって運営されているケースがあります。
地方独立行政法人によって運営されている場合は、
- 公務員型
- 非公務員型
があり、非公務員型の病院に勤務する場合の身分は公務員ではありません。
総務省から出ている「地方独立行政法人の設立状況」などでも、公務員型や非公務員型の施設の一覧を見ることができますよ。
公務員型の公立病院は非効率、そして医師や看護師にとっても地方公務員法の縛りがあり柔軟な勤務形態や給与制度を作るのが困難。医師採用に難を来たし赤字にも陥りやすい。しかし公立病院でも非公務員型独法には希望が持てる。医療費全体で考えれば非公独法はリーズナブル。ただ民業圧迫とはなる。 https://t.co/nlwTCgjSij
— 大阪市会議員 飯田哲史 (@satoshi_iida) May 6, 2021
準公務員の看護師とは?
- 国立大学付属病院
- 国立高度専門医療研究センター
- 国家公務員共済組合連合会病院(KKR病院)
などで働く場合、「準公務員看護師」となります。
準公務員はみなし公務員と呼ばれることもあり、刑法の適用が公務員と同様になります。
準公務員は、お給料や待遇などが公務員と全く同じというわけではありません。しかし、法人化前の名残りや公共性の高さから、公務員と同様に待遇、福利厚生で手厚いところも多いでしょう。
国立、とか、○○県立という名前だけでは公務員か非公務員か、はたまた準公務員なのかわからないわけですね。
「ややこしい!」と思うかもしれませんが、公務員か非公務員かというのが重要ポイントである場合には、早いうちに確認しておくのがおすすめです。
看護師は福利厚生、待遇、お給料の違いを理解して公務員か民間かを決めるのも一つの方法
少しでも続けていきやすい環境を作るためにも、待遇や福利厚生は大事なのでないでしょうか。
看護師と言えば「聖職」とか、「白衣の天使」などという言われ方もします。
しかし実際にはとても大変な仕事ですからね。
Nsが白衣の天使だなんて誰がそんな軽はずみなこと言い出したんだよ。いろんなもん溜め込んで真っ黒だぜ。
— 看護師(ナース)あるある (@kangosiaruaru) December 6, 2021
公務員看護師と民間の看護師・休日の違い
病院に勤務する場合、休日は公務員の方が多い傾向にあるようです。
- 公務員の休日は120~130日
くらいなのに対し、
- 民間は4週8休(年間休日110日)~120日
という場合が多いようです。
厚木市立病院の例
身分:地方公務員
年間休日:130日程度(年末年始・夏季休暇7日間含む)
有給休暇20日(4月採用の場合)、夏季休暇7日(初年度6日)、産前・産後休暇:各8週
育児休業、リフレッシュ休暇、看護休暇、慶弔休暇等
転職時 求人のチェックポイント
☑︎年間休日
民間病院だと祝日などは休みにカウントされない、夏季休暇がないなど月8日休みが固定の場合があります。
『思ったよりも休みが少ない』という事案が起こらないようによく確認しましょう。— かぽぽ@ママ看護師×ブロガー (@mmmmm_040404) December 4, 2021
公務員の場合、法律や条例によって週に働く時間が決まっています。それに違反すると罰則もあるようです。
病院や上司の評価を落とさないためにも、休日はしっかりともらえるということがあるんですね。
もちろん職場の状況によって休日や勤務時間も違いますが、労働規定が各々に任せられている民間よりは、はるかに明確です。
一方で、年休(有給)の「取得率」を見ると、国立や公立の病院よりもそのほかの病院の方が取得の割合が高い傾向にあります。
研修も多くてプライベートな時間が持てなかったという人もいますね。
研修の充実というのはスキルが浅くても働ける点でメリットでもありますが、一長一短といったところでしょう。
また、国の万が一の時には公務員は出勤ということもありますから、いろいろ含めて考えたほうが良いですね。
公立病院で勤務する以上は看護師でも公務員だし、まあ公務員ならそうなってもおかしくないよなと思った。非現業職も有給使ってボランティアやらされそうって薄々思ってたもん。 https://t.co/IrIUMJZd7H
— 3密復興担当大臣@素人ツイッタラ (@potedolce_) May 14, 2021
公務員と民間の看護師で違いが大きいのは「育休」や「退職金」
忙しさや勤務日数は職場によって差がありますが、大きいのは
育休
退職金
です。
公務員は育休が最大3年
公務員の場合、育休が最大で3年取ることができます。
民間で3年取れるところはほぼないでしょう。
また、公務員であれば育休後の時短勤務も制度が確立されています。
民間でも時短勤務ができるようになってきてはいますが、公務員ほどではないですね。
そういった面では公務員は女性に向いている職業でもあるんですよね。
退職金の差は大きい
働く年数によりますが、公務員は2250万円くらいもらえるケースもあります。
一方、民間は規模によってない所もあるんです。
公務員は雇用保険に入ることができない点がデメリットとも言われたりします。
転職の失業給付金が出るという点では民間の方が良いと思われがちなんですよね。
しかし公務員は失業保険に相当するものとして「退職手当」がもらえます。
勤続年数によって失業保険に相当する額より少ない場合は、差額も受け取れるんですよ。
公務員の看護師は辞めづらい
公務員の看護師は民間よりも辞めづらい傾向にあります。
病院の看護師はどこも人手不足なので民間でもすんなり「いいよ」とは言ってくれないでしょう。しかし、公務員の看護師の場合はその他にもいろいろ事情が絡んできます。
公務員の看護師の場合、退職の意向調査や採用が一斉に行われる
公務員の看護師の場合、年度末で退職する意向があるか、8月頃に確認があります。家庭の事情や進学希望、病気など、退職意思が固い場合は、認められます。
そこから11月頃に看護部全体の退職見込み人数が決定、翌4月の採用看護師の人数が決定されるんですね。
代わりになる人を採用するのにめちゃめちゃ前もって準備することになるため、辞める方も辞めにくいというわけです。
また、こんな事情もあります。
年度末以外に辞めるのは難しい
公務員の退職は基本的には年度末です。
病気や介護、家族都合での転居等の場合は急に辞めることもできるでしょうが基本的には難しいです。
年度末の退職でも、「1年前から退職を伝えてやっと辞めさせてもらえた」という人が何人もいるようですよ。
他にも、「病気(精神疾患)の診断書がないと辞めさせてもらえなかった」と言うケースもあるそうです。
病気休暇・休職後の退職は割とスムーズ
病気退職扱いにすると上司の評価が下がらないためか、病気休暇後の退職として処理したがる、という声があります。
病気や介護など以外での退職は上司の評価につながる可能性があるんですよ。
看護師以外にも、これが原因で辞めたいときに辞められなかったという公務員の話を実際に僕も聞いたことがあります。
お給料は必ずしも公務員看護師の方が高いというわけではない
公務員看護師の方がお給料が高そう、と思うかもしれませんが、必ずしもそうではありません。
公務員看護師の職場は特に年功序列の風潮が強い傾向にあります。能力があっても基本的に年齢によって役職や給料が決まるんですよ。
一方で、公務員看護師は若いうちは給料が低いが、年齢を重ねると昇給もあり、民間よりもお給料は高くなる傾向にあります。
また、民間の人から羨ましがられるほどボーナスが安定しているのも公務員の強みですね。
ただ、勤務時間や職場環境と給料が見合っているかは職場によるでしょう。
最初から民間、公務員と決め込まず、途中での転職など柔軟に考えるといいかもしれませんね。
最初は公務員でも、法人化や民営化で公務員でなくなる可能性もある
法人化や民営化で、公務員から社員や団体職員になるというケースもあります。
元々は看護師なのー!
就職した病院が赤字で民間移譲。
さぁ、看護師続ける?公務員で残る?と二択を迫られたー!!
看護師は夢だったけど幼子2人抱えてたから、定年まで確実な道を選んだのです( ˙꒳˙ )— ❦Run❦ (@Rumiko13) May 19, 2020
独立法人化した年度は公務員時代と同じでも、赤字にならないように少しずつ民間病院の給与に近づけて低くなっていくということもあるみたいですね。
https://twitter.com/MoB12a8/status/1314716613405339654
求人は民間企業の方が時期を選ばない
民間の病院であれば、欠員や病院の拡大などで年中いつでも看護師を募集できます。
ですから、探す方も特定の病院の採用を希望しているのでなければ求人を見つけやすいでしょう。
公務員の場合、年度ごとに募集が行われることが多く、働き始めが4月となることが多いでしょう。
地方公務員の場合、3月~6月に翌年の4月入職者を募集しているので、このタイミングで各自治体の募集を探してみるのが良いでしょう。
まとめ
- 公務員看護師の勤務地は公立の病院や、保育園、刑務所など様々
- 名前に公立(国立、市立など)とついている機関で採用されたとしても、公務員、準公務員、非公務かどうかは一律ではない
- 福利厚生、待遇、お給料の違いを理解して公務員か民間かを決めるのも一つの方法
- 公務員と民間の看護師で違いが大きいのは「育休」や「退職金」
- 公務員の看護師は辞めづらい
- お給料は必ずしも公務員看護師の方が高いというわけではない
- 求人は民間企業の方が時期を選ばない
看護師の働き方や勤務地は様々です。
また、一度看護師になったからといって、他のことが何もできないわけではありませんし、経験を活かして様々なことにチャレンジできます。
ぜひ、自分に合った生活ができるように選択してみてくださいね!
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