公務員の賃金テーブルは俸給表(ほうきゅうひょう)や給料表。号俸は号級の上がり方は?

公務員 俸給表 アイキャッチ 1
この記事の著者:ひろきん
プロフィール:5年間の公務員時代に副業に取り組み、本業を大きく超える収入を得て退職。
現在は、メディア事業や情報発信をメインに活動。外部パートナーと連携した仕組み化で、労働時間がゼロに近い状態にも関わらず月収100万円を切ったことがない。経営コンサルタントとして、収益が出るサイト制作、SNS活用のコンサルティングやセミナー講師としても活躍しており、YouTuber&ブロガーでもある。また、不動産投資も行なっており、資産は1億3300万円。毎月の家賃収入だけでも200万円以上を得ている。公務員からの脱出劇と自由な生活を手に入れる秘訣を綴った「LIFE BREAK」を出版(メルマガ登録で無料購読可能)。情報発信で稼ぐ方法やこれまでのノウハウをオンラインメール講座にて配信。受講者から多数の成功者を輩出する。
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まいど、ひろきんです。

今日は公務員の「俸給表」についてです。

俸給表は、公務員の給与を設定するときの基準となる表のことです。

どう見るのか?上がり方はどうなっているのか?

調べてみましたよ。

 

給料、昇給事情を理解することは、公務員があなたに合っているかの判断材料にもなると思います。

ぜひ、参考にしてみてくださいね。

 

公務員の賃金テーブル。国家公務員は俸給表、地方公務員は給料表

表 画像

公務員はお給料の決定に賃金テーブルを使っている

国家公務員の賃金テーブルが俸給表、地方公務員が給料表

公務員の賃金テーブルは、

  • 国家公務員:「俸給表」
  • 地方公務員:「給料表」

と呼ばれています。

賃金テーブルというのは給与テーブルとも言われることもありますね。

 

公務員や民間企業の一部では、お給料に関して等級や額を表にしています。

そして、それをもとに従業員のお給料の額を決めているんですよ。

公務員の「基本の給料月額」を表にしたのが俸給表、給料表

公務員の給与は

  • 俸給(国家公務員)/給料(地方公務員)
  • 諸手当

で構成されます。

そして俸給や給料は

  1. 俸給表や給料表における「級」、「号俸」(国家公務員)、「号給」(地方公務員)の組み合わせや官職ごとに決定される俸給月額、給料月額
  2. 俸給月額、給料月額の調整額

を合わせたものになります。

俸給や給料の月額は、基本給となるだけでなく、退職金やいろいろな手当を計算するときのベースにもなりますよ。

例えば、地域手当

  1. 俸給
  2. 俸給の特別調整額
  3. 専門スタッフ職調整手当
  4. 扶養手当の月額

の合計額に、地域ごとの”支給割合”をかけて計算されます。

 

補足ですが、手当によっては俸給上の級によって、出ない/減額の線引きがされていることがあります。

例えば扶養手当のうち配偶者に対してもらえるものなどです。

例)国家公務員の場合

7級以下:6,500円

8級(本府省室長級):3,500円

9級以上(課長級):なし

 

俸給表や給料表があるメリット、デメリットは?民間企業では給料表が無い/公開していないところもある。

賃金テーブルは給与を設定するときの基準となるもので、民間企業も取り入れられているケースは多いです。

その一方で、表自体が無かったり、公表していない民間企業もありますよ。

 

公務員のように、俸給表や給料表があり公開されていたり、国会議員のように表は無くても法律で明記されていると、将来の給料昇給が想像しやすくなりますよね。

例えば、役職が上がって等級や号が上がるとともに、どの程度給料の額が上がっていくのかわかる組みになっているわけです。

給料表が無いと、役職や仕事内容に対する昇級やそれに伴う昇給がどうなっているのかわからないんですよね。

もしかしたら「前より責任あるポジションに就いたのに、なかなかお給料上がらない。そういうもん?それとも嫌われとんのか?」などという心配も出るかもしれません。

 

一方で、賃金テーブルがあることによって、昇給にはある程度明確な基準が必要になることもあるでしょう。

中でも公務員は、売り上げのようにはっきり見える成績というのが出にくいため、経験年数など数値化しやすいものが昇級の基準になりやすくなります。

つまりお給料も年功序列になりがちなんですよ。

 

それが自分に合う合わないを一度考えてみる良いと思いますよ。

 

公務員の俸給表や給料表は職種によって異なる

公務員の俸給表や給料表には種類があります。

例えば一般職の国家公務員だと「一般職の職員の給与に関する法律」などの中で定めがあり、以下のような種類に分けられていますよ。

▼一般職国家公務員の俸給表の種類

国家公務員 俸給表 種類

引用:内閣官房

また、一般職の中でも「検察官」には「検察官の俸給等に関する法律」があり、独自の俸給表が存在しています。

特別職の公務員の俸給表

特別職の公務員にも俸給表はあります。

例えば防衛省の職員だと、防衛省の職員の給与等に関する法律の中で定めがありますよ。

  • 事務官等:「一般職の職員の給与に関する法律」に定められた俸給表(一般職国家公務員と同じもの)
  • 事務官などで任期付き採用:「一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する法律」に定められた俸給表
  • 自衛隊教官:防衛省の職員の給与等に関する法律に定められた「自衛隊教官俸給表」
  • 自衛官には:防衛省の職員の給与等に関する法律に定められた「自衛官俸給表」

にそれぞれ定められた額の俸給が支給されます。

自衛官の俸給表(防衛省の職員の給与等に関する法律、令和5年4月施行)を見ると最低でも18万円以上もらえることがわかります。

国家公務員でも事務職に高卒程度で入ると初任給は15万円台ということもあるので、基本給は自衛官の方がよさそうと思うかもしれません。

ただし、自衛官には超過勤務手当(残業代)が出ないんです。その点も含めて考える必要がありますね。

https://twitter.com/da_yoshi0817/status/1486999242459983874

 

他にも、内閣総理大臣や国務大臣など「特別職の職員の給与に関する法律」によってお給料が定められている職もあります。

内閣総理大臣や国務大臣は、給や号俸が決まっているわけではなく、官職ごとで俸給月額が決まっています。

一方、「特別職の職員の給与に関する法律」の適用職員でも、大使や秘書官には号俸が存在していますよ。

 

地方公務員の給料表は自治体によって異なるが、条例などで決まっている

地方公務員の給料表は、国家公務員同様に複数の給料表があり、職務によって適用されるものが変わります。

地方公務員 給料表

引用:総務省

また、額を含み、詳細は各自治体ごとに決められています。

例えば東京都の特別区では、採用試験は23区まとめて「特別区職員採用試験」として行われますが、給料表に関しては各区ごとの条例で決まっていて、額なども違いますよ。

例)「新宿区職員の給与に関する条例」、「港区職員の給与に関する条例」等。

 

 

公務員の俸給表/給料表。どうやって見るの?

公務員 俸給表 昇給 画像 昇格 俸給表 画像

引用:内閣人事局

俸給表、給料表の見方

俸給表や給料表で、自分の級と号を見ることで基本給がわかります。

自分の級や号は、すでに公務員の場合は給与の支給明細書に書かれていると思いますよ。

 

これから公務員になるという場合は、自分の受ける試験の区分や学歴、免許によってどの号からスタートするのかが異なります。

初任給がどの号からスタートするのかの基準は、各団体の規則などによって決められていますよ。

初任給の基準が決められている規則などは、インターネットでも確認できると思います。気になる場合は見てみることをお勧めします。

例)国家公務員の初任給の基準→

  • 人事院規則九―八で定められている
  • 例えば一般職の初任給は、高卒だと1級5号俸、総合職で大卒だと2級1号俸、のような基準がある

基本の俸給月額や調整額に住居手当や地域手当など各種手当を加算した額が初任給となります。

 

公務員の号俸はどう上がる?人事評価が任免や給与に影響

俸給表や給料表があるのはわかっても、どのように号や級が上がるのかがわからないと、昇給や、長い目で見た時の「将来のイメージ」も付きにくいですよね。

そこで、公務員の昇給方法についても調べてみましたよ。

 

公務員では多くの場合、

  • 定期的に評価され俸給表上の”号俸”、”号級”が上がる「昇給」
  • 評価や在級期間などの要件を満たし、より重要なポジションに就き(昇任)、俸給表上では”級”が上がる「昇格」
  • 昇任は無くても昇格する

などのパターンでお給料の額が上がります。

 

公務員は人事評価で一定の評価を受けたり、昇任、昇格の基準を満たし選ばれることで、号、級が上がり、お給料の額も上がります。

 

ちなみに「人事評価」は一年を通して能力や業績で評価を受けるものですが、定期昇給と昇任とでは結果の反映のさせ方(反映の期間など)が違います。

国家公務員の定期的な「昇給日」は毎年1月1日

公務員には定期的な「昇給日」というものがあります。

 

国家公務員の場合は、毎年1月1日が昇級日となります。

国家公務員は、昇給日に、1年の評価結果によって決められた号俸数が上がる

1月1日の定期的な昇給では、昇給日の前の9月30日までの1年間の人事評価の結果をもとに、昇給がどのくらいになるかが決まり、号俸が上がりますよ。

 

昇給に反映される1年の人事評価は

  • 能力評価1回(10月1日~翌年9月30日まで)
  • 業績評価2回(10月1日から翌年3月31日までの期間及び4月1日から9月30日)

となっています。

公務員 俸給表 人事評価 表 

引用:人事院

この期間の能力評価と業績評価の組み合わせで評価されるんですよ。

ただし、9月30日から昇給日の1月1日までに懲戒処分を受けた時は、評価に影響が出るのでそこは気を付けましょう。

国家公務員の人事評価は6段階

評価は”不十分”~”卓越して優秀”の6段階で行われます。

公務員 俸給表 号俸 上がり方

引用:人事院

昇給  俸給表 画像

引用:内閣人事局

表を見ると、業績評価や能力評価で”やや不十分”や”不十分”を取らなければ、4号俸は上がるということがわかりますね。

一方で、8号俸や6号俸上がる人の割合は決まっているので、優秀や優良をとっても必ず4号俸より多く上がるというわけではありませんよ。

国家公務員の場合の昇任、昇格

▼行政職俸給表(一)の役職例

職務の級 本府省 府単位機関
10級 課長
9級
8級 室長 機関の長
7級
6級 課長補佐 課長
5級
4級 係長 課長補佐
3級 係長
2級 係員 係員
1級

 

国家公務員で昇任、昇格をする人は、要件を満たした「候補者」の中から選ばれる

候補者になるには

  • 人事評価での一定以上の評価
  • 在級期間

など、要件を満たすことが必要

昇任による昇格や、昇任を伴わない昇格も、昇給と同じように「人事評価で一定の評価を受けること」が必要です。

ただし、昇格では、昇給よりも評価の期間が長いですよ。

昇給では能力評価1回、直近の能力評価2回、業績評価4回の結果が昇格できるかどうかに関わってくるんです。

 

また、高評価を受けるだけでなく、在級年数も満たしていないといけませんよ。

公務員 俸給表 昇任 画像

 

公務員 俸給表 昇格 画像

引用:内閣人事局

2級や3級への昇格の場合は、優良が無かったり、「やや不十分」があっても要件を満たしていれば昇格の可能性があります。

例)

  • 昇格させようとする日以前における直近の連続した2回の能力評価及び4回の業績評価の全体評語について、いずれも「良好」の段階以上
  • 能力評価や業績評価の期間中、優れた行動、業績が見られ、求められる能力を発揮、役割を達成した

など

このことについては「人事院規則9―8(初任給、昇格、昇給等の基準)の運用について」で書かれていますので、チェックしてみてくださいね。

 

昇格に必要な在級期間も人事院規則などで確認することができます。

▼例)国家公務員 行政職俸給表(一)在級期間表

職務の級
2級
3級
4級

 

職務の級
5級
6級
7級

 

職務の級
8級
9級
10級

参照:人事院規則九―八(初任給、昇格、昇給等の基準)

例えば2級に上がるには、1級の在級期間が3年必要、初任給が2級から始まった場合、次の3級までは4年必要ということです。

地方公務員では昇給日や昇給基準が自治体によって異なる

地方公務員では昇給日や昇給の基準が自治体によって異なります。

例1)東京都新宿区

  • 昇給日:4月1日
  • 勤務成績判定期間は、その前年の1月1日から12月31日
  • 昇給区分は 、A( 6号昇給 )、B( 5号昇給 )、C(4号昇給)、D(3号昇給 )、E(昇給なし)の5段階

例2)福岡県福岡市

  • 昇給日:1月1日
  • 勤務成績判定期間は、前1年間又は人事委員会の承認を得て定める期間
  • 昇給区分は、勤務成績が特に良好である職員→A(5号以上昇給)、勤務成績が良好である職員→B(4号昇給)、勤務成績が良好でない職員→C(1~3号昇給または昇給なし)の3段階、55歳に達した最初の3月31日以降に関してはA(1号以上)昇給のみ

 

地方公務員では昇任に試験合格が必要なこともある

地方公務員では、昇任に試験の合格が必要なケースがあります。

自治体によって試験のあるなしが違ったり、役職によって試験のあるなしが変わるということもありますよ。

 

例)新宿区職員の場合

▼新宿区職員の行政職給料表における等級や、それに対する職制上の段階など

俸給表 等級 新宿区

▼主任職昇任選考の実施状況

新宿区 主任 選考試験 状況 画像

引用:新宿区

試験がある方が昇任に知識や能力が必要になるので、年功序列になりにくいとは言えます。

また、試験があった方が基準が明確なので「あの人、お気に入りやから昇任したんちゃう!?」なんてことも思わなくていいかもしれません。

 

ただし、近年、試験が大変だと言って受けない人が増えたり、廃止する自治体も出ています。

そもそも出世したくないという人もいますしね。

「昇任試験がある方が自分には向いているからここにしよう」と思って自治体を選んでも、変わる可能性は0ではないです。

 

俸給表の額や昇給、昇任の方法に関することを含め、公務員は色々なことが法令や規則で決められています。

しかし、変わることも結構あります。頭の隅に入れておくことをお勧めしますよ。

 

まとめ

  • 公務員の「賃金テーブル」→国家公務員:俸給表、地方公務員:給料表
  • 俸給表や給料表は給与のうち基本給の部分
  • 俸給表や給料表は自分の号俸、号給や級と照らし合わせてみることができ、昇給をイメージするのにも使える
  • 俸給表の号俸や号給、級が上がるには定期的な昇給や昇任による昇格、昇任を伴わない昇格などが必要
  • 昇給や昇格には人事評価で一定の成績を取ることが必要
  • 地方公務員では昇任に試験があるケースも存在。しかし、近年廃止している自治体もある

公務員は俸給表や給料表があり、定期的な昇給のタイミングもあるので、お給料アップは比較的安定して行われるでしょう。

その一方、大幅アップというのも難しく、年功序列になりがちでもあります。

安定や明確さが良いという人もいれば、もっと能力メインで評価される会社が良いと思う人もいると思いますよ。

やり方が良い、良くないではなく、自分に合うか合わないかを考えてみてくださいね。

 

公務員の場合は、このような安定したお給料によっても、周りから羨ましがられることも多かったり、親、親戚から勧められるということもあります。

ただ、個人的には、”自分が少しでも自分らしく続けられる道を、自分で選ぶ”のがおすすめかなと、経験的に思っています。

ぜひ、いろんな視点で考えて、自分の幸せを手に入れてくださいね。

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まいど、ひろきんです。

で、お前誰なん?って声が聞こえてきましたので、
ちらっと自己紹介いたします。

僕は関西生まれ関西育ちの元公務員。
不動産投資とネットビジネスで

月100万以上稼ぐことに成功して

公務員辞めました。

たいした才能も特技もない、
面倒臭がりのダメダメ人間ですが、
なんとか仕事辞められるくらいの
収入は手に入れました。

正直、やったら誰でもできると思います。

僕がどうやって仕事を辞めて月収100万
稼げるようになったか、下記の記事で公開しています。

月収100万物語を暇つぶしに読んでみる

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