これから公務員になろうと思っているあなた。
「運転免許を持っていないけど、大丈夫なのかな…」、「プライベートでは使わなさそうだから取るの迷う」、「免許は取ったけど、全然運転してない…」と不安に思っていませんか?
今日は公務員になるのに運転免許は必用なのか、それともいらないのか、ペーパードライバーだったらどうしたらいいか
元公務員の僕がお伝えします。
ぜひ参考にしてくださいね。
公務員に運転免許は必要?不要?
- 公務員では、運転免許を必要とする職場、職種がある
- 特に地方公務員では運転免許が必要になる場合がある
- 「必須ではないけどあるのが望ましい」という職場も多い
- 実際には運転免許を持っていない公務員もいる
- ペーパードライバーでも、免許を持っていることは伝えたほうが良い
- 運転に自信が無い場合は練習しよう
- 運転できないと出世に関わる可能性もある
- 運転できないと、希望の仕事ができない場合もある
公務員は、「全員運転免許が必須」というわけではありません。
ただし、あった方が良いですし、運転できるに越したことはありません。
一方で、運転免許が無いからと言って公務員になれないというわけでもありませんよ。
公務員の中でも運転免許の必要な職種がある
公務員と言ってもその職種は幅広いです。中には運転免許が必須なケースもあります。
自治体によっては普通自動車の運転免許が必用
地方自治体の中には、職員に応募するのに運転免許を持っていることが必用なところもあります。
例えば
富山県上市町の職員募集要項だと「普通自動車運転免許保有者又は採用までに取得見込みの者」というのが技術職だけでなく事務や保健士の応募にも必要な資格となっています。
また茨城県鹿嶋市だと、「障がい者区分以外の職種は、道路交通法施行規則第2条に規定する普通自動車を運転することができる運転免許が必要です。年齢要件等により採用までに運転免許が取得できない人は、採用後6箇月以内に取得してください。」となっています。
つまり「今はまだ持ってなくても、採用されてから取ってくださいね」というわけです。
6か月とだけ聞くと十分に時間がある感じがするかもしれません。
しかし、学生や慣れている職場にいるうちの6か月と、採用されて新しい生活が始まってからの6か月とでは、忙しさはもちろん気持ち的にも余裕が違うでしょう。
できるだけ早めに、運転免許を取っておくことをお勧めしますよ。
自治体によっては土木や建築の区分のみで運転免許必須というケースがあります。例えば北海道富良野市の職員採用情報などでもそのことが明記されています。
地方公務員の土木職など一定の職種は頻繁に現場へ出向くことが多いですからね。必須でなくてもあった方が良い職種の代表の一つとも言えるでしょう。
普通自動車の免許以上のが必用になるケースもある
消防士やバスの運転手などは運転免許を持っているか採用までに普通自動車の免許は取っておかなければならないことが多いでしょう。
中には、消防士の募集要項で「準中型自動車以上の運転免許が必要となりますので、採用までに取得して下さい。」としている自治体もあります。
任期付きで採用される公用車やマイクロバスなどの運転手などは、人を乗せて運ぶための「大型自動車第二種運転免許」が必要なケースも多いでしょう。
「公務員には運転免許はいらない」という情報があったりしますが、例外もあるということです。
自分のなりたい職種や勤めたい自治体で車が必用そうであれば、しっかり調べたり、もしわからない場合は自治体に直接確認しましょう。
公務員の募集要項に必要と書いていなくても運転免許は持っていた方が良い
公務員になると運転する機会が多くある
公務員になるのに、運転免許は必須でない場合も多いです。
特に国家公務員や自治体によってはは必要資格に「運転免許」とは書いていないこともあります。
しかしできれば運転免許は持っていた方が良いです。
40代主査マンが
「最近の若手は車も運転できない。急な出張があったらどうするんだ。公務員として云々」
と言っていた。
確かに一理ある。運転できない若手は増えてきた。公務員試験合格した人は入庁後に備え、運転できるようにした方が無難。— パオー (@pa_oup) August 9, 2019
公務員の仕事で、車の運転と無縁な部署はほぼ無いと思います。
国家公務員で中央省庁に勤めるという場合などは「公共の交通機関が発達してれば使わないやろ」と思うかもしれません。
しかし、中央省庁からでも、公共の交通機関では行きづらい場所には公用車で出張となることもあります。
交通費がかさむという理由で、車で行かなければいけないこともあります。
出張でなくても、
「事務職でも
- 小型乗用車
- 軽バン
- 軽トラ
を運転する機会があった」という方もいますよ。
部署によっては車異動が多い
地方自治他のまちづくり、福祉担当課や出先機関の保健所やでは地元の企業に行ったり、市町村役場、病院などに行くのに車を使うことも多いです。
生活保護課のケースワーカー職では、公共交通機関や自転車では行けない家庭に車で行くこともあるでしょう。
また、ケースワーカーは職員1人あたり80~120世帯ほどを担当することもあり、「車じゃないとやってられん」という場合もあるかもしれません。
ケースワーカーのエッセイで自転車で回る描写があったからそんなものだと思いこんでたけど、地域によっては車いるよね…夏休み取ろかな pic.twitter.com/sI9RTtGAP9
— やこぽちか (@yakopochika) January 25, 2021
被災地支援では車の運転は必須ですね。
派遣先の状況にもよると思いますが、災害発生からそんなに経っていない場合は公共交通機関が止まっている可能性が高かったり、ダイヤも乱れていることもあります。
車が運転できないと行かせてもらえないこともあるかもしれません。
この先もし、やってみたい仕事が実際にできそうなチャンスが訪れたとします。その祭に、「車を運転できないからという理由で泣く泣く見送らないといけない」という可能性だってゼロではありませんよ。
運転免許が出世に影響する可能性も?
上司側が誰かを同行させようとしたときに、仕事の能力的に同じレベルの部下が数人いたら「運転できるヤツを連れて行こう」となる可能性もあります。
もちろん、運転することだけで出世できるわけではありません。
しかし運転できると上司に同行でき、その時にコミュニケーションを多くとることができたり、より多くの出張先に行ったりすることができるでしょう。
時が経つにつれ、それをする人としない人との差は出てくるでしょう。運転を持っていないことで成長や出世のチャンスを、逃しかねないということです。
実際に運転できるかどうかとは別に「やる気」の部分をみられるということもありますしね。
「誰かに運転してもらえばいいや」という考えであれば、その気持ちの部分が伝わってしまう可能性があるということです。
一人で出先に向かえない場合は一緒に行ってくれる人とのスケジュールを合わせないといけなくなり、仕事のスピードも遅くなりがちです。
最初の部署は良くても、異動で「運転免許持ってたらよかった…(後悔)」となる可能性もある
公務員は異動が多いです。
地方公務員になると、全然違う部署に行くことが当たり前です。
初めの部署では全然外に出る必要がなくても、異動で車の運転が当たり前のような部署に行く場合もあります。
また、最初は公共の交通機関が充実している土地だったのに、異動でド田舎に勤務することもあるでしょう。
通勤やプライベートでも車が必用になる場合もあります。
異動する際に、自動車の免許の有無を記載することもあるので、免許が無い場合は「運転免許必須」の部署には異動させられはしないことがほとんどです。
しかし、「無いとキツイな…」という場所に異動になる可能性はあるということです。
子育てしながら公務員やるのにも車は便利
公務員の特徴として、「育休制度や介護休暇などがわりとしっかりしている」ということがあるんですよ。
育休取得率も民間企業より高い傾向にありますしね。
「育休終わったらまた仕事したい」と思っている場合も多いのではと思います。
自転車で乗り切ったという人もいるとは思いますが、仕事との両立をする上で体力的にも運転免許があるとやはり便利ですね。
公共交通機関が発達している都内とかならいらないと思っていたけど、子供が泣くとキレるオッさんや、ベビーカーが待ってるのにエレベーターの場所を作らないオッさんとかいるから、結局クルマが最高。 / “子育てに車の運転免許は必須? – …” https://t.co/Ni2a1R7jBX
— DJ-Kaz.com (@djkaz) January 19, 2016
公務員でも運転免許が不要な場合もある
公務員の募集要項に「運転免許が必用」とは書いていないことも多いですが、「本当に持っていない場合、落とされることは無いの??」と不安になりますよね。
募集要項の通り、特に都会や事務職などでは必須ではないです。その場合は運転免許が無いからといって即落とされるということは無いでしょう。
運転免許を持っていない公務員も割といる
実際に、運転免許を持っていない公務員もいっぱいいます。
また、持っていても運転していないという場合もあります。
公務員や元公務員の方々によると
- 「10年間公務員やって、仕事上で運転したのは10かいくらいかな…」
- 県庁で出世している人の中にも運転免許証を持っていない人はた
- 自分の周りでは、6:4で持っている人の割合が多少多いくらい
- 入庁時にも取れとは言われていないし、今も促される事はない
という声もありますよ。
自分で運転できない場合は他の職員の車に同席して移動するなど、何とかなることも多いようです。
また、運転免許が無くても「公務員としてめっちゃいいじゃん」と思ってもらえたら採用してもらえるし、出世もするでしょう。
わかります。
運転したくないで我が市もまかり通っている人がいます。課長すら、事故したくないから運転できないって言い切るザマです。
こんなのまかり通るのは公務員だけだと思います。
— トラム アスペルガ公務員 (@TRAM0625) September 4, 2021
部署によっても運転が必用かどうかが異なる
部署によっても自分で公用車を運転し出かける必要があるかどうかは異なります。
運転手付きの公用車を利用するような職場もありますしね。
また、職員の健康管理や会計・経理、庁舎管理など内部支援の課にいる間は公用車に乗る機会も少ないでしょう。
僕も公務員時代、運転しなかった
ちなみに、僕も公務員時代、運転していませんでした。
公務員は辞めたので、ずっと公務員を続けていたら運転する機会が来たのかもしれませんが、それはわかりません。
しかし少なくとも、「公務員になったからといって全員がすぐに運転する必要があるというわけではない」ということです。
公務員になりたいけど面接時に運転免許を持っていない場合は不利?どうするべき?
公務員試験対策に追われていて、「運転ないんだけどこれってヤバい!?」と焦る場合もあるかもしれません。
採用案内で運転免許が必須ではない場合、筆記、面接共に公務員試験対策ができていないならそちらが優先した方が良いです。
運転免許は公務員試験が終わった後、入庁、入所するまでの間に取ることができますし、合宿などに行けば短期での取得も可能ですね。
省庁や自治体によっては、運転免許の有無より別の部分を重要視することも多いでしょう。
極端に言うと、エクセルやパワーポイントを使える人の方が重宝されることもあります。
ただし、能力がほぼ同様だった場合、運転免許を持っていない人より持っている人が優先される可能性もあります。余裕があるなら、運転免許は取っておくのがおすすめです。
面接官に「使えないな…」と思われないようにしよう
受験資格に運転免許が無い場合、免許を持っていなくても試験で絶対に落ちるというわけではありません。
もちろん筆記試験に受かるのは必要ですし、面接はしっかり対策をしなければならないです。
これらがしっかりできていない場合は、運転免許を持っていても落ちます。
公務員試験対策がまだな場合は、運転免許よりも公務員試験を優先しましょう。
最近では運転免許を持っている若者も多くなってきているので念のため、言っておきす。
マジで落ちるのは、運転免許を持っているからといってドヤァみたいな感じになる人です。
免許はあった方が良いですが、無くてもいけます。
でも自己主張は要りません。
面接試験を受ける前に、しっかり準備しましょう。そして、たとえ運転免許は無くても、「これまで何を準備してきたのか」ちゃんと伝えられるようにしておくことが大切です。
ペーパードライバーでも公務員の履歴書に書くべき?
ペーパードライバーでも、履歴書には運転免許を持っていることを書きましょう。
それだけでなく、できるだけ練習するのがおすすめです。
https://twitter.com/Hanabigirls/status/1385159851190284291
運転免許を持っているとは言っておいたうえで、どうしても車の運転に自信がない場合、周りに申告しておくという方が良いでしょう。
ただ、やはり少しはがんばって乗れるようになっておいた方がフットワークも軽くなり、できる仕事も増えます。その結果、好かれることだってあります。
持っていないことにしてしまうともったいないですね。
ペーパードライバーでも警察官となった方もいます。練習の末、取り締まりなどもができるようになり達成感や充実感を味わったということですよ。
持っているけどAT限定。マニュアルじゃないとまずい?
AT限定の免許で貧乏な自治体の公務員になると、運転できない公用車があってこまるよ。#お金がないからまだMTの公用車がある #AT限定
— わごむ (@wagomuowata) November 1, 2020
親父や兄貴の職場(公務員系)では若い人がオートマでしか免許を取ってない人がほとんどで、彼らが公用車を運転できないという事態が起きてるらしい
— ほーむらん彡⚾︎ (@hom_aobuta3150) May 6, 2021
普通の公用車を運転するだけであれば、AT限定でも問題ない場合が多いでしょう。
新規購入される公用車はATが多く、自治体でもAT車の保有率が高い傾向にあります。
普段マニュアルしか乗らないという人で「ATに慣れてね」と言われたケースもあるようです。
マニュアルも残っている
公用車にマニュアル車が完全に無いというわけでもありません。
また、林野関係の技術職や消防ならMTが必用になることもあるでしょう。
そういったこともあり、マニュアル車が運転できると「有利になることもある」という情報もあります。
みんなAT限定の運転免許しか持っていない場合、MT車が稼働しないので無駄になってしまいますからね。
マニュアルの免許にしようかAT限定にしようかで迷っている場合は、マニュアルにチャレンジするのもアリでしょう。
公務員なら、MT免許が有利なんやけど。実際あるとないのとじゃ変わるしな
— Bikki (@Atugiri_gyutan) February 25, 2020
「運転免許を取らなくていい理由」を探してませんか?
成長しても生きていけるし、 しなくても生きていける。これ、自分で選べるんです。成長する方もしない方も自分で選べるのに、なんでしなくてもいい方を選ぶのかって言うと、人間は面倒くさがりなので、楽な方を選んじゃうんですね。そして、日本人は後者が多い。だから、成功するのは簡単なんですわ。
— ひろきん@外注起業家 (@hirokin0325) August 21, 2021
行動するのって大変なんですよ。
不安ですし。
だから、つい「やらなくていい理由」を探してしまうんですよね。
気持ちはわかります。でも、成長、成功したいなら行動はしないといけないですね。
一方で、「資格がないとダメ!」というわけではないと思います。
大事なのは、「自分に必要なこと」を学ぶ、手に入れるということです。
業界にもよると思いますが、就活に資格って何の意味もなかったです。
要るとしても運転免許くらい。
就活をやる前は「資格があると有利!」「資格がないとダメ」みたいなイメージがありましたが、勝手な憶測でしかなかったですね。
つまり、資格は持っていて損はないが必須ではないということ。
— あざらし (@azarashi_515) November 3, 2020
例えば僕は、運転免許は持ってますし、民間から転職して公務員になりました。
そして公務員を辞め、起業しました。
そうしろと命令されたわけでもなく、自分で自分の理想の幸せのために、行動したわけです。
そのおかげで、今は幸せだと思えています。
運転免許の取得だろうが、それに代わる何かだろうが、自分のために行動できるようになりましょう。
まとめ
- 公務員に運転免許は必要か不要かは勤務先、部署、職種によって異なる
- 公務員になりたいけど運転免許を持っていない場合は面接で「準備してきたことをしっかり伝えられるようにしておくこと」が大事
- ペーパードライバーでも公務員の履歴書に書くべき。ただし、無理せずペーパーだと申告し、練習をしっかりして乗れるようになるのがおすすめ。
- 公用車はAT車が増えてきていて運転免許がAT限定でも問題ない場合が多い。ただし、職種によってはMTの免許が必用だったり、MTの免許を持っていると有利になることもある。
公務員にとっては、応募先によって異なりますが、「あった方がいいけど、必須ではない」のが運転免許です。
自分の人生に必用だったら取る、いらないなら取らない。それだけのことではありますが、決めるということって大変だし、行動するのも大変です。
簡単ではないかもしれません。ですが、ぜひ、あなた自身のための決断、行動をしてみてくださいね。
1度運転免許を諦めたことがあるのですが、「やらない理由を探してないか」が心に来たのでネットビジネスで生活できるようになったときにまた挑戦しようと決めました!やるかやらないかで迷ってやらないくらいなら挑戦した方が得だなとも思いました。今は稼げる行動が最優先ですが、稼げてからのお金の使い道は資格を取るための投資費と考えたいです。