まいど、ひろきんです。
民間企業のエンジニアになれる知識や技術を持っているけど、公務員として働くか、エンジニアとして働くか迷う時があると思います。
今日は公務員とエンジニア、どっちがおすすめなのか比較してみましたよ。
また、公務員、転職、起業経験もある僕がおすすめなやり方もご紹介します。
公務員とエンジニアそれぞれのメリットは?
- 雇用、お給料やボーナスが比較的安定している。
- 男性と女性でお給料の格差が無い
- 異動は多いが、地方公務員なら転勤しなくていいケースもある
社会全体の仕組みを整えたり、変えることに携わりたいという人には向いている
- エンジニアとしてのやりがいを感じられる
- 会社によって、実力で評価してもらえる
- 会社によっては公務員よりお給料が良い場合もある(将来的に)
- 民間企業の方が実際に手を動かせることが多い
お給料が比較的安定しているのは公務員。しかし…
公務員は給与が比較的安定。
公務員は雇用やお給料、ボーナスが比較的安定しています。
もちろん、この先絶対にお給料が減らないということではありません。なぜなら、公務員はボーナスを含め、民間企業平均を取ってお給料の額が決められているからです。
民間企業全体がお給料を下げたら、公務員のお給料も減ることになります。
ただし、民間企業は一つの会社の経営が悪化しても、別の会社では飛躍的に伸びているということがあります。ですから、公務員のお給料が一気に下降するということは今のところ無いでしょう。
また、公務員は民間企業と違って売り上げによって経営されているわけではありません。
つまり、エンジニアとして民間企業で働いていたっ場合のリスクである「倒産やそれに伴って職を失う」というようなことはありません。
そういった点では、公務員の方が良いでしょう。
男女の格差
公務員は女性と男性のお給料に格差が無いのもいいところです。
民間企業では、男女の賃金格差がいまだに残っているんですよ。
引用:OECD
エンジニアの平均給与が公務員の平均よりも低いのはこの男女格差も影響していると思います。
エンジニアは、公務員よりもはるかにお給料をもらえる可能性もある
一方、公務員のお給料はどんなに頑張ってもある程度天井が決まっています。
年功序列も色濃く残る公務員は、飛躍的にお給料が良くなったり、いきなり昇進なんていうことは無いんですよ。
エンジニアの中でも差があり、少ないところはかなり少ないようですが、良いところは公務員よりも断然良いです。
公務員の技術者が適用していることが多い「行政俸給表(一)」
と、人事院の調査による「職種別、産業別、年齢階層別平均支給」から、
製造業、非製造業の技術職の40代のお給料を比較してみました。
年齢 | 円 | ||
公務員 | 行政職俸給表(一) | 40~44 | 416,270 |
---|---|---|---|
44~48 | 447,942 | ||
民間企業 | 技術製造 | 40~44 | 380,017 |
44~48 | 392,609 | ||
技術非製造 | 40~44 | 389,088 | |
44~48 | 404,211 |
引用:令和2年国家公務員給与等実態調査の結果、令和2年職種別民間給与実態調査の結果
これにボーナスが入るので、仮にボーナスが4.5か月分だとすると年収は
- 40代公務員:約690万円
- 40代民間企業エンジニア:約650
くらいになります。
ただ、民間企業のエンジニアの年収は幅広く、300万にいかないという人もいれば1000万円に到達している人もいます。
エンジニアの給与ってよっぽど金払いのいい企業を除くと、首都圏で大体
~300万 ロースキル層
~450万 ロースキル脱却層
~600万 それなりのエンジニア~800万 強キャラ
って勝手なイメージ。
— 元ニートのSE (@neet_se) August 24, 2020
個人の業績の評価も反映されやすいですし、会社の経営状況が好調であればそれに伴ってボーナスやお給料アップということもあります。
ただし、民間企業はボーナスに業績が反映されやすいです。
自分がいくら頑張っても、企画自体がうまくいかないとボーナスが減ったり、
「干されてた時期、周りよりボーナス低かったです」
「ボーナスがもらえず会社を辞めた」
という声もあります。
100日後に退職する47歳
69日目#100日後に退職する47歳 pic.twitter.com/lbrSPwUQUm— 元アプリ開発者47歳@100日後に退職する47歳 (@tome_ura) September 21, 2021
あるあるやな
案件に左右されるから
頑張ったかどうかじゃないからなぁ
ボーナスって良くない会社だと
やっぱ辞められたら困る上層部のエンジニアにボーナスとか全振りして知識少ない辞めても行先がなかったりする辞めにくい人はいつまでたってもボーナス安かったりね… https://t.co/8QcbgVymtM
— 李桜 (@riou_saiun) October 22, 2021
エンジニアだと外資系の企業に勤めている人も多いですよね。外資系だと比較的お給料は高いようです。
低学歴でも20代のうちに年収1000万を超えている人達の職業
・外資営業
・外資エンジニア
・外資マーケター
・外資コンサル
・フリーランス
・フルコミ系営業ツイッタランドを見ているとこんな感じ。
英語ともう一つスキルを身につけるか、リスク取れば1000万は超える。— まる@キャリアとフリーランス (@marutaro_consul) August 16, 2020
一方、外資系の企業では社員一人一人がどこまで仕事を行うのか明確な場合が多く、その仕事を全うするための責任も大きいです。
つまり、個人の負担が大きいが、その分給料は良いということでしょう。
公務員と、真逆な感じがしますね。公務員はボーナスもらっておかしいとか言われますが、それはみんな一律にもらっているからでもあるでしょう。
めちゃめちゃ仕事してる人がいる一方で、周りから見たたいして何にもやっていないように見える人でもボーナスもらってるから、「変だ」となるわけですよね。
逆に言えば、自分が公務員の場合「今回あまりうまくいかなかったな…」という時でもお給料がドンと減ることはほぼないということです。
https://twitter.com/9P5FRVqiwUCeEli/status/1389923417852313602
自分に合っているのはどちらなのかが大事
公務員も民間企業もどちらが正しいということは無いでしょう。
自分に合っているかどうか、だと思います。
ちなみに僕は、エンジニアではありませんが公務員も民間も経験し、最終的には起業し、今に至ります。
転職の際は周りからもいろいろ言われました。
しかし結局、自分が納得できないと、どんな待遇や仕事内容でもつらいと思いますよ。
ぜひ、あなたに合ったものを選んでみてください。
異動は公務員もエンジニアも多い。それぞれの配置転換の特徴は
地方公務員であれば引っ越しを伴う転勤を避けることができる
国家公務員は全国に転勤する可能性が高いですが、地方公務員で特に面積の狭い自治体の公務員であれば、引っ越しを伴う転勤を避けられるでしょう。
ただし、地方公務員であっても「北海道の職員」のように面積の大きい自治体を選ぶと、異動で広範囲の引っ越しをしなければならないこともあります。
「引っ越しや異動が嫌だから、公務員がいいかも」と思っている場合は、その点は、気を付けたいところです。
民間企業でのエンジニアは、全国に支社があったり、グループ会社がある場合、転勤は当たり前のようにあるでしょう。
大手、外資系であれば海外にも出向く可能性があります。
少なくとも外資系テック企業のエンジニアについては海外転勤や本社等への転籍は珍しい事ではないです。
あと外資系で本社に移ったときは、アメリカの場合、ビザを長期に変えるとか永住権をとるとかの障害が比較的少ない。— Mune-san (@MuneOiz) March 5, 2019
異動の回数はどちらも多い
公務員は異動が多いといわれます。公務員の中でも異動を重ねる官僚候補、いわゆるエリートコースでは1~2年での異動となります。
通常の職員であれば3~5年ということが多いですよ。
一方、民間企業のエンジニアの場合、プロジェクトによっては数か月で新しいチームになることもあります。現地での作業が必要な場合はそのたびに職場が変わるので大変ですよね。
ただし、会社や所属先によっては異動が少ないこともあります。
機電エンジニアとして大手メーカーで働く場合などは、一定の部署にずっといるという可能性も高いでしょう。
化学メーカーで機電エンジニアとして働くメリット/デメリット
【メリット】
・残業が少ない
・会社から重宝される
・給料が安定かつ高め【デメリット】
・仕事が地味。保守点検はもっと地味
・異動できない。基本的に人手不足
・年収1000万以上は到達不可能— 実行支援クン (@jikkoshienkun) December 31, 2019
異動による仕事の変化
公務員の異動の場合、今までやったことも無い仕事の担当になることがあります。
今まで技術の仕事してたのにいきなり総務とか、逆パターンもありますね。
そのたびにまるで新人になった気分を味わうことになります。そのストレスは半端なく、そのせいで鬱になる人もいます。
民間企業でのエンジニアの異動は新しいチームになっても「エンジニアとして仕事をする」というのは変わらないことがほとんどでしょう。
昇進によってマネジメントがメインになることはありますし、会社の規模によっては「そもそも、エンジニア兼営業」というようなこともあるようですけどね。
しかしいずれにせよ、エンジニアの仕事から全くかけ離れたことをやるということは少ないでしょう。
公務員と民間企業のエンジニア 仕事内容や、やりがいの違い
公務員には国家公務員総合職と一般職があり、それぞれ技術区分での採用があります。
一般行政職だと事務仕事が多いですね。ひたすら書類を作ったり、ハンコをもらう、押す、ということにめちゃめちゃ時間をかけたりします。
技術系だと
- 政策の立案(総合職)
- 知識を活かして企画、設計、積算を行う
- 作業の部分を業者に発注
- 管理
したりします。
例えば情報系の職員であれば、
- ネットワークの管理や新しいシステムを導入するときの業者との打ち合わせ
なども行います。
簡単な物なら公務員が実際に作業することもありますが、ほとんどは委託となるようです。
あなたがもし大学時代に設計・製作に加え、「機械をどのように運用すれば社会に役立に立つか」を研究していて、そういった「運用」の部分に関心がある場合は、公務員は向いているかもしれません。
ただ、形式的、事務的な作業の繰り返しで、やりがいを感じられにくいのが公務員になった人の多くの悩みでもあります。
そういった作業が苦になる場合にはあまりお勧めできない、というのが現状です。
地方公務員でITCの職、仕事も増えてきている
東京都などでは2021年に新しく「ITC職」という職ができて新卒やキャリア採用(学歴に応じた職務経験のある人の採用)の方々が働いています。
採用された職員の方の中には、他の自治体でITCに関われるかを尋ねた時に『ウチはまだ体制が整ってないけど、東京都さんなら …』と言われたという人もいますね。
大阪市のITC戦略室では、行政手続のオンライン化が進んでいたり、行政の職員が自らサイトを構築し、オープンソースで公開するまでに至っています。
大阪市では吉村市長就任の際に、市長直轄のICT戦略室を設置し民間出身のトップを迎えて以降、組織作りや機能の再設計から始め、省庁や市の部局と戦える集団へと磨き上げ、現在では全ての行政手続きのオンライン化を目指し進んでいます。
電子自治体推進度1位まで引き上げてくれた職員さんに感謝m(_ _)m https://t.co/nBC3rozZuZ— 守島 正 (衆議院大阪2区支部長 前大阪市議) (@t_morishima0715) August 25, 2021
福岡市のITC戦略室では、福岡市の公共施設のLINE Payの導入などを実現しています。
ただ「こんなのあったら便利なのに」と思うことと、技術的にもできるという知識があっての企画では実現率が全然違うため、知識がある人は重宝されるでしょうね。
一方、「とにかくプログラミングをやっていたい」など実際に手を動かすのが好きという場合や、「技術に集中していたい」という場合は民間企業の方がいいと思います。
公務員の特徴として、国家公務員でも地方公務員でも「技術で入ったとしても事務をすることも多い」というのがあるからです。
公務員にも実際に作業ができる環境もありますし、これから増えるかもしれませんが、現状は枠が狭いです。また一度担当になれても定年まで作業をずっと続けていられるということもないでしょう。
一つのことを深く・濃密に開発することができるのは民間企業のエンジニアならではです。
その分、技術も磨かれますしね。
民間企業のエンジニアはやりがいも大きい。でも…
民間企業のエンジニアは、やりがいを感じる人も多いです。
https://twitter.com/Webcamp_COMM/status/1450416866829156353
やっぱりコード書いてるとエラーと戦って解決してを繰り返すので成長できてると実感する
キャリアを考えたときに1番のやりがいの元なのでやっぱりエンジニアになりたい!— たか@データサイエンティスト転職 (@Taka_AIeng) October 21, 2021
ただ、この「やりがいを感じる」ということや「この仕事が好き」という人が多いため、お給料が低いままでも続ける→お給料が低いまま、という負の循環が根強いケースもあるようです。
日本人は特に、そういうところを「美」とする人も多いのでなかなか変わらないというのがあるのではと思います。
求人だけではなかなかわからないと思いますから、職員さんや元職員さんの口コミなどを見るなどなるべく現状をリサーチするのがおすすめですよ。
元公務員の僕のおすすめは
公務員にやりがいを感じられない、給料が低いなどの理由で「エンジニアになりたいな」と思っていたり、
もしくはエンジニアのお給料が低い、激務過ぎて人間らしい生活を手に入れるため公務員になりたい…という場合もあるでしょう。
僕は中途採用で公務員になり、その後公務員を辞めて起業しました。
エンジニアになったことはありませんが、言えるのは
まず、今が嫌だから、だけではなく「どうなりたいのか」はっきりさせることです。
ビジョンをしっかりと持つ
曖昧な目標っていうのは絶対ダメです
どこがゴールか分からなかったら
どこを目指していいのか分からない例えばお金を稼ぎたいなら
いつまでにいくら稼ぐと明確にする
そしてなぜそれだけ欲しいのか考える具体的に目標を立てないといつまでも成功と言えない
— ひろきん@外注化専門図書館 館長 (@hirokin_kantyou) October 21, 2021
そして現状を変える、成功するためには「行動すること」
です。
それもやみくもに行動するのではなく「成功者にやり方を学ぶ」のがおすすめです。
できるだけ、到達点だけでなく、それまでの過程も理想に近い人を師匠にするのがいいと思いますよ。
例えば、公務員でもっとお金が欲しいという場合
- 転職して民間企業に就職した人
- 起業した人
- 公務員をやりながら、副業している人
などなどいろいろいますからね。
学ぶ方法にもいろいろあって、本を買う、SNSで知り合って質問するなどたくさんありますよ。
先輩たちがかなりの時間をかけて苦労したり、失敗した経験や、成功した方法を教えてくれているのに知らないで動くのは損だと思いませんか?
例えば僕の思う成功は「十分なお金と、それだけでなく家族との時間を手に入れること」です。
今はそれが手に入って、幸せですよ。
しかしこれも、ビジョンを持って、学び、行動したからです。ぜひ、あなたも幸せに向かって動いてみてくださいね!
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まとめ
- 公務員は比較的給料が安定している
- 民間企業のエンジニアの年収は幅が広い。300万以下の人もいれば、1000万円もらっている人もいる。
- 異動は両方多い。公務員は異動前と全く違うことを担当することもある。民間企業のエンジニアは数か月でチームが変わることもある。
- やりがいは、公務員は感じられにくい。民間企業のエンジニアはやりがいも大きいが、その分安給になることも
- 今の現状を変えたいなら、ビジョンをはっきりさせて、先輩たちに学びながら、行動するのがおすすめ
つらいことはたくさんありますし、幸せになる方法も人それぞれです。
ぜひ、あなたに合った場所を選んでくださいね!
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