公務員の年齢制限ってどうなってる?なぜあるの?撤廃した府省や自治体はないのか

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この記事の著者:ひろきん
プロフィール:5年間の公務員時代に副業に取り組み、本業を大きく超える収入を得て退職。
現在は、メディア事業や情報発信をメインに活動。外部パートナーと連携した仕組み化で、労働時間がゼロに近い状態にも関わらず月収100万円を切ったことがない。経営コンサルタントとして、収益が出るサイト制作、SNS活用のコンサルティングやセミナー講師としても活躍しており、YouTuber&ブロガーでもある。また、不動産投資も行なっており、資産は1億3300万円。毎月の家賃収入だけでも200万円以上を得ている。公務員からの脱出劇と自由な生活を手に入れる秘訣を綴った「LIFE BREAK」を出版(メルマガ登録で無料購読可能)。情報発信で稼ぐ方法やこれまでのノウハウをオンラインメール講座にて配信。受講者から多数の成功者を輩出する。
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まいど、ひろきんです。

今日は公務員の年齢制限について調べてみましたよ。

公務員の年齢制限っていくつなの?

年齢制限ってなんであるの?差別じゃないの?

という疑問や、制限を緩めたり撤廃した自治体についても書いています。

気になる場合はぜひ参考にしてみてください。

 

公務員採用試験の年齢制限

公務員 年齢制限

公務員になるには採用試験を受けなければなりません。

その採用試験にはいろいろな「枠」があるのですが、多くの枠の受験資格に年齢の制限があります。

公務員にも定年があります。65歳まで延長されるとはいえ、それ未満の年齢で締め切られるというのはしょうがないと思えるでしょう。中には受験可能な年齢の上限を高くしたり、撤廃しているところもありまります。

しかし、20代や30代の若い年齢に上限が設定されていることも多いです。

1歳でも過ぎたら受験資格が無くなるわけですから、チャレンジしたい人にとってはそんなの不平等!と思うこともあるかもしれません。

 

民間企業では募集、採用の年齢制限は原則禁止

公務員試験の年齢制限があるのに対し、民間企業では年齢制限が原則禁止されているんです。

民間企業では「労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律(労働施策総合推進法)」に基づいて、原則年齢制限を設けることはダメなんです。

原則、なので、例外もあります。

定年に達さない年齢で募集することや、演劇の子役を子供から選ぶ場合など、認められるケースもありまよす。このことは労働施策総合推進法施行規則によって定められています。

そして、今のところ、労働施策総合推進法は国家公務員や地方公務員には適用除外の対象となっています。

 

公務員試験の年齢制限がある理由を考えてみた

公務員試験が”年齢制限原因禁止”でないのは差別ちゃう!?と言いたくなるかもしれませんね。

年齢制限間近で受験する場合や、受けたかったのに年齢がネック…という場合などは特にそう思うかもしれません。

なぜ公務員には労働施策総合推進法が適用されないのでしょうか。

その理由は、僕が思うに、そもそも公務員は「年齢によって差別していない」ということが基本だからだろうと思います。

それというのも、民間企業では年齢を理由に応募を断ったり、面接や書類選考で落とすといことが多かったんです。それをなくすため人も労働施策総合推進法の9条ができ、「応募者を年齢で判断しないようにしよう」となっているんですよね。

しかしこの決まりを適用しなくとも、公務員は平等、が基本なんですよ。

例えば公務員には、若手を採用する高卒や大卒、院卒の枠とは別に、年齢上限の高い「社会人試験」や、受験資格に年齢に関するの明記の無い「経験者採用」なども設けられています。

地方公務員では年齢上限が59歳というケースもありますね。

現状、幅広い年代で応募できるようにもなっていることも年齢制限撤廃が行われない理由の一つだろうと思います。

また、長く働いてもらってキャリア形成をするという点や、引継ぎなどの必要性から見ても、若い人を募集する枠はあってい良い、ということでしょうね。

民間企業でもこういった募集は禁止の例外として認められますので、公務員だけが不平等というわけではありません。

 

公務員は平等。でも、早いうちのチャレンジがおすすめだと思う。その理由は…

公務員は平等が原則で社会人試験などもあります。

しかし、絶対に公務員になりたいという場合や何種類も併願したい場合などは、早いうちにチャレンジした方がいいと感じます。

 

新卒の試験が可能なら社会人枠より採用人数が多いこともあります。そもそも、希望する団体がドンピシャで社会人枠で募集しているとも限りませんしね。

https://twitter.com/KPqcsJt6eByEAqv/status/1290955956189159424

また、一発で受からないこともあります。落ちた場合、公務員浪人を数年するケースもありますが、その間に年齢の上限に達したら悲しいですからね。

僕自身も、何度も落ちた経験があります…。

また、バイトも含め民間企業なども多く経験すると公務員に馴染みづらくなる、というのもあると思うんです。

そのことを理解して、割り切れるのなら良いんのですが、求められているものが違います。

僕も新卒ではなく既卒で公務員になったものの、根っからの考え方の違いもあり苦労しました。

僕以外にも、公務員が良いと思って民間から転職した人で、良いとか悪いではなく”差”に苦しんでいる人は結構いるようです。

それを採用する側も感じ取ると思います。「この人、民間向きの考え方だな」とかですね。

さらには、いくら年齢では差別しませんとは言っても、同じくらいの能力&辞めなさそうな二人がいたとして、同じコストをかけて育てるなら若い方が良いかなあという本音があることも0ではないと思うんですよね。

ちなみに、裁判で年齢の上限について争われたこともあるようです。

結果、「長期雇用を前提として新規学卒者等の一定年齢以下の若年層に優先して就職機会を与え、組織内で基幹的人材を育成していく」という雇用慣行等を根拠に、新卒採用における年齢制限の合理性が肯定されています。

 

このようなことから、もし公務員になりたいのであれば、なるべく早いうちに受験する方が、採用する側も採りやすいですし、自分にも良いのでは、と思いますよ。

 

早いうちのチャレンジというのは民間→公務員に限らず、その逆だったり、別のことにも当てはまると思います。

何歳とかに限らず、まずやってみる、やれない理由があるのならそれを解決する方法を考えてやってみる、ということです。

ずっと悶々してるだけで時間がどんどん過ぎたらもったいないですよ。

 

ちなみに僕はバリバリ既卒で、何回も落ちながらも公務員合格。しかし数年働いた後、公務員になじめなかったのと、不動産投資を拡大したり起業したかったのもあって、公務員を辞めました。

辞めると言った時は、最初は妻にいい顔してはもらえませんでしたが、なんとか説得ました。今は起業した会社と不動産などから収入を得ています。

ですから少しは、自分次第ではどんなチャレンジもできるよ!というのを体現できたと思っています。行動あるのみ、ですよ。

 

国家公務員の年齢制限

国家公務員の採用試験には年齢制限があるものがあります。

▼国家公務員 総合職試験 受験資格(年齢について)

国家総合職 院卒者試験 30歳未満で大学院修了および大学院修了見込みの方
※法務区分は、司法試験合格者を対象
大卒程度試験 21歳以上30歳未満の方
※大学卒業および卒業見込みの方は21歳未満で受験可
※教養区分については、20歳も受験可

▼国家公務員 一般職試験 受験資格(年齢について)

国家一般職 大卒程度試験 21歳以上30歳未満の方
※大学・短大又は高専の卒業および卒業見込みの方は21歳未満受験可
高卒者試験 高校卒業見込み、または卒業から2年を経過していない方
※中学卒業から2年以上5年未満の方も受験可
社会人試験(係員級) 40歳未満の方
※高卒者試験の受験資格を有する方を除く

▼国家公務員 専門職試験(大卒程度) 受験資格(年齢について)

皇宮護衛官採用試験(大卒程度試験) 21歳以上30歳未満の方
※21歳未満でも、大卒(見込み)・短大卒(見込み)の方は受験可
法務省専門職員(人間科学)採用試験 矯正心理専門職 21歳以上30歳未満の方
※21歳未満でも、大卒(見込み)の方は受験可
法務教官 21歳以上30歳未満の方
※21歳未満でも、大卒(見込み)・短大卒(見込み)の方は受験可
法務教官(社会人) 31歳以上40歳未満の方
保護観察官 21歳以上30歳未満の方
※21歳未満でも、大卒(見込み)・短大卒(見込み)の方は受験可
外務省専門職員採用試験 21歳以上30歳未満の方
※21歳未満でも、大卒(見込み)・短大卒(見込み)の方は受験可
財務専門官採用試験 21歳以上30歳未満の方
※21歳未満でも、大卒(見込み)・短大卒(見込み)の方は受験可
国税専門官採用試験 21歳以上30歳未満の方
※21歳未満でも、大卒(見込み)の方は受験可
食品衛生監視員採用試験 21歳以上30歳未満の方で、大学の薬学・畜産学・水産学・農芸化学の課程の卒業(見込み)の方
労働基準監督官採用試験 21歳以上30歳未満の方
※21歳未満でも、大卒(見込み)の方は受験可
航空管制官採用試験 21歳以上30歳未満の方
※21歳未満でも、大卒(見込み)・短大卒(見込み)の方は受験可
海上保安官採用試験 21歳以上30歳未満の方
※21歳未満でも、大卒(見込み)の方は受験可
防衛省専門職員採用試験 21歳以上30歳未満の方
※21歳未満でも、大卒(見込み)・短大卒(見込み)の方は受験可

▼国家公務員 専門職試験(高卒程度) 受験資格(年齢について)

皇宮護衛官採用試験(高卒程度試験) 護衛官 高卒見込みの方、または卒業から5年を経過していない方
護衛官(社会人) 40歳未満の方
刑務官採用試験 刑務 17歳以上29歳未満の方
刑務(武道) 17歳以上29歳未満の方
刑務(社会人) 29歳以上40歳未満の方
入国警備官採用試験 警備官 高卒見込みの方、または卒業から5年を経過していない方
警備官(社会人) 40歳未満の方
税務職員採用試験 高卒見込みの方、または卒業から3年を経過していない方
航空保安大学校学生採用試験 高卒見込みの方、または卒業から3年を経過していない方
気象大学校学生採用試験 高卒見込みの方、または卒業から2年を経過していない方
海上保安大学校学生採用試験 高卒見込みの方、または卒業から2年を経過していない方
海上保安学校学生採用試験(特別) 高卒見込みの方、または卒業から13年を経過していない方
海上保安学校学生採用試験 航空課程 高卒見込みの方、または卒業から12年を経過していない方
情報システム課程
管制課程
海洋科学課程

▼国家公務員 経験者採用試験 受験資格(年齢について)

【係長級(事務)】(企画立案、調査研究等の事務の職務) 大学等を卒業した日又は大学院の課程等を修了した日のうち最も古い日から起算して2年を経過した方
その他の経験者採用試験(技術的な知識によって企画立案、調査研究等を行う事務など) 大学卒業後5年以上、または高校卒業後9年以上の年数が経過している方。

※対象となる官職を踏まえ、必要に応じて年数の上乗せ又は短縮を行うことや、特定の資格を有すること等を要件とすることもある。

参照:内閣官房 国家公務員になるには(令和4年8月時点)

国家公務員の採用試験では21歳以上、30歳未満が受験資格になっていることが多いです。

ただし、その場合大卒(見込み含む)が必要か短大又は高専の卒業および卒業見込みでも大丈夫かなどが異なるので注意してくださいね。

 

また、受験可能な年齢の範囲は変わることもあります。

特別職国家公務員である一般曹候補生や自衛官候補生の採用年齢上限は、2018年に引き上げになっていますよ。

さらに、年齢によった枠という意味では、令和4年度の試験では”就職氷河期世代”を採用する試験もあります。

就職氷河期世代と言われるのは昭和45~55年ごろ、または昭和41~61年に生まれた方と言われていますね。

令和4年度国家公務員の就職氷河期世代試験の受験資格は、1966(昭和41)年4月2日~1986(昭和61)年4月1日生まれの者、となっていますよ。

ただし、この試験は一時的なプログラムとなっています。国家公務員の場合6年度まで延長決定していますが、その後は未定となっています。

国家公務員で受験資格に年齢の明記が無いものもある

国家公務員採用試験では年齢制限の上限が明記されていないものもあります。

経歴者採用試験では○○を卒業後、△年を経過した方、ということは書かれていますが、何歳まで、というのは条件にないですね。

もちろん、絶対に何歳でも受かるということではないですが、少なくとも挑戦できるようになっています。

 

自分の受けたい試験の最新情報をそれぞれの府省ホームページなどでチェックしてみてくださいね。

 

地方公務員の年齢制限

地方公務員の年齢制限は自治体によってさまざまです。

自治体によっては上限を緩和したり、59歳までオーケーなど”実質撤廃”した枠を設けていることもありますよ。

例えば高卒や新卒の他に社会人枠を設け、社会人枠の年齢上限を引き上げたり、定年の年齢未満にするなどというところも多いと思います。

また、特定の職種において上限年齢を緩和、実質撤廃している自治体もありますね。

令和4年度の滋賀県職員の募集では、薬剤師や獣医師などで令和4年11月採用→昭和37年4月2日以降生まれの方、令和5年4月採用→昭和38年4月2日以降生まれの方が応募できるものがあったりしますよ。

他にも令和4年度大阪府職員採用試験の行政区分の実施状況によると

  • 高卒程度
  • 大卒程度
  • 社会人(26~34歳)
  • 社会人(35~49歳)

と別れています。

さらに、35~49歳の枠でも学歴、職歴不問です。

だいたい、年齢の緩和はあっても職務経験○年以上というのがついてくることが多いので、珍しい例ですね。

学歴、職歴によって選ぶと優秀な人を逃すこともあるかもしれません。

逆に、僕も人を採用した際に経験したのですが、「良い経歴=そこにぴったりの人材」というわけではないですよね。

ぜひ経歴のみで判断しない体制が広まってほしいと個人的には思います。

地方公務員でも氷河期世代の採用がある自治体もある

国家公務員と同様、就職氷河期世代の枠がある自治体もあります。年齢上限は団体によって違いがありますよ。

例えば東京都の特別区では、令和4年度の氷河期世代を対象とする試験の受験資格が昭和49年4月2日~昭和61年4月1日まで、となっています。令和4年度の区分は事務のみのようですね。

一方、同じ令和4年度の東京内での氷河期世代対象の試験でも、府中市は「美術学芸員」の事務職の募集となっています。年齢は「昭和45年4月2日から 昭和62年4月1日までに生まれた人」という区切りで、そのほかにも大卒であることや資格、実務経験などが受験に必要です。

就職氷河期世代は特に学芸員の正規職員は倍率が高かったこともあり、非正規でずっとやってきたという人もいると思います。毎年採用があるとは限らないので、出会った時がチャンスかもしれませんよ。

自治体による就職氷河期世代の採用試験に関しては、各自治体のほか、総務省でもまとめているページがあります。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

まとめ

  • 公務員には採用試験に年齢制限がある区分もある
  • 受験資格に年齢の上限の明記が無いものや、定年前の年齢まで受験可能なものもある
  • 公務員は「平等」が原則。しかし、採用試験若いうちからチャレンジした方が枠や挑戦できる回数は多い
  • 国家公務員の年齢制限や地方公務員の年齢制限は区分や自治体によって異なる
  • 公務員の年齢制限は緩和されることもある

公務員は年齢が若くないとなれないわけではありません。

特に地方公務員では、制限が緩和されたり、新たな枠できたりして比較的幅広い年齢で受験できることもあります。

制度/法改正やその年の状況で変わることもあるので、自分の受けたい団体の受験資格をチェックしてみてくださいね。

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まいど、ひろきんです。

で、お前誰なん?って声が聞こえてきましたので、
ちらっと自己紹介いたします。

僕は関西生まれ関西育ちの元公務員。
不動産投資とネットビジネスで

月100万以上稼ぐことに成功して

公務員辞めました。

たいした才能も特技もない、
面倒臭がりのダメダメ人間ですが、
なんとか仕事辞められるくらいの
収入は手に入れました。

正直、やったら誰でもできると思います。

僕がどうやって仕事を辞めて月収100万
稼げるようになったか、下記の記事で公開しています。

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