まいどひろきんです。
公務員であれば、出世したい、もしくは出世したくないと悩むこともあると思います。
出世にもメリットデメリットがありますからね。
今日は元公務員の僕が、公務員の出世事情についてお話ししたいと思います。
公務員の出世の方法や裏話などもご紹介しますよ。
【興味がある人しか聞いてはいけない】公務員で出世したいなら…
公務員で出世したい!昇格、昇級が決まる方法は…
公務員で出世したいという人はたくさんると思います。
お給料を上げたいとか、重要なポジションにつきたいとか、理由は様々ありますよね。
ではいざ出世したい人はどうすればいいのでしょうか。
公務員で昇格、昇級するには、成績や能力のいずれか一つが良くてもダメなんです。
全体的にバランスよくレベルが高くないといけません。
全体的に、というのは、「能力」、「直近の成績」、「直近以外の成績」などですね。
そして、それだけで昇級、昇格が決まるわけではありません。
大事なことは他にもあります。
出世したいなら「公務員として仕事ができる」を勘違いしてはいけない
まず、出世する上で仕事がきちんとできるというのは前提ですよね。
これは公務員でも他の会社でも同じです。
しかし、公務員の場合の「仕事ができる」ということを勘違いしてはダメなんです。
公務員で出世に必要な「仕事ができる」能力は、ガンガン意見を言ったり改革をしようとすることではありません。
公務員に大事なスキルは「言われたことを言われたとおりにできること」です。
意外とできない人もいるんですよ。
はい、例えば僕ですね。僕はそれを理解していました。
わかっていた上で、「効率化を止められへんわ。自分に合ってないねん。」ってことで、公務員を辞めました。
このことは別の記事で書いています。
公務員で出世をしやすい部署がある?
- 公務員で出世する代表的な部署というのがある
- 出世したいなら「出向」も大事
公務員で昇進したいなら、「出世しやすい部署」というのがあります。
出世を成し遂げられるかどうか、配属先でわかるというわけです。
だいたいは、2つ目の移動先ですでに兆候が出始めるんですよ。
人事からしたら、「将来有望な人は、それなりの部署に異動させて育てよう…」ということですね。
所属先を自分で選ぶのは難しい
自分の希望でその部署に配属してもらうというのは難しいと思います。
異動希望調査、人事調書、職員調書などで異動の希望を伝えるチャンスはあります。
しかし、人気の部署だけに人が集まっても困りますから、すんなり希望通りにはなりません。
出世したいと考えているのならば、次の部署に異動するチャンスがあったとき、拒否せず逃さないことです。
公務員で出世する代表的な部署は
公務員で昇進していきたい場合、事務系の部署に就くことがキーになります。
公務員の部署は大まかにいうと
- 事業系
- 事務系
に分けられます。
事業系の部署というのは上下水道だったり商工、環境の整備に関するお仕事です。
それに対して事務系というのは総務や財務、政策企画などの官房部署や、保健福祉などの窓口部署があります。
簡単に言うと、外に出る機会が多いか少ないかっていう所でしょうか。
所属先、自治体によっても異なりますが、事務系の部署で、特に官房と呼ばれる機密事項や人事、会計を扱う部署は出世コースと言われています。
また、地方で最重要の部署に就くことで昇格に繋がったという人もいますよ。
公務員で出世するには出向も大事
公務員には出向というものがあります。
視野や知識の幅を広げるためにも大事なもので、公務員以外のお仕事にもありますよね。
国家公務員であれば地方や民間にも出向しますし、地方公務員が国の機関に出向することもあります。
これも自治体などによって変わりますが、人事から打診されることもありますし、公募されることもあります。
「出向したから出世する」ということではなく、どちらかというと「幹部候補が出向する」というイメージです。
出世が待っている出向。でもいいことばかりではない
人事から打診された出向は、昇進のステップの一つになりえます。
しかし、良いことだけではありません。
そのうち一つは「若いうちに出向の話になることも多い」という点があります。
出向先で、自分より年上の人たちも多い部署のまとめるポジションに就くということも多いんですよ。
また、「出向してくるくらいだから、『デキる』人だろう」と思われて、結構な仕事を任されるという話も聞きます。
「いきなりよそへ行って幹部は嫌だなあ」と思うかもしれませんが、昇格したいのであれば出向は大事なステップになると思われます。
出向先も希望通りにはいかない
出向先は自分の希望が必ずしも通るわけではないです。
部署の異動と同様に、人事が昇進させたい人を「研修」という形で外に出すことが多いようですね。
人事から打診され他の自治体や民間などの幹部のポジションとして出向した場合はその後出世コースを歩むことも少なくないようです。
出向しても出世するとは限らない
出向先によっては出世コースとは少々異なる、という場合もあるようです。
被災地派遣などは、出向を希望している人の中から選ばれますが、「研修」というよりは「支援、応援」の意味合いが強いですよね。
また、「自分で希望して出向したが、『有能だったため選ばれた』というわけではないことから、何も変わらなかった』という人もいます。
ただし、出世に関係なく出向はかなりの経験になるため、「やってみたい」と思うのであれば無駄な経験にはならないでしょう。
公務員が出世するには上司に気に入られることが必要
- いくら仕事ができても
- 高学歴でも
- IQが見るからに高そうでも
対人関係が苦手という人は出世のチャンスを逃すことがあります。
特に、上司との関係は大切です。
上司に気に入ってもらい、推薦でエリートコースの部署に配属されるということもあります。
同じレベルで仕事ができる人が二人いたら、上司との関係が上手くいっている人とそうでない人だと、上司との関係が上手くいっている人の方が推薦してもらいやすいということです。
上司が苦手だったらどうする?
上司にもいろんな人がいます。もちろん人間ですから合う合わないのがあるのは当然ですよね。
じゃあどうすればいいのか?その方法について動画を撮りました。実体験に基づいている方法です。
公務員の出世の裏話:仕事は”出来すぎない”方が気に入られる?
公務員の出世には、「仕事ができる」というのが前提です。
しかし、上司に気に入られるには出来すぎも良くない場合があります。
自分”すんません。こんだけ頑張ったんですけど、できませんでした”
上司”しょうがないなー”
という時と、
”しっかりやらないといけない時はちゃんとやる”
というところを両方作っておくんです。
わざとできないようにして業務を滞らせるのはダメです。
しかし、自分で抱え込んでミスをするよりは、上手に上司に頼るということも時には必要です。
すると「お前、出来ない時もあるけどやる時はやれるな」という感じで、余計に可愛がられるってことがあるんです。
完璧な人よりも少し隙がある方が親しみもわくんですよね。
上司の機嫌やタイプに合わせて貢献できる人(献上できる人)が、出世していくんですよね。
この辺のバランスをうまくとれる人は、速攻昇任できます。
だから、出来すぎても駄目ですし、出来なさすぎても駄目。
公務員の出世の裏話:時間外勤務は、評価を得る”テクニック”
長時間労働をしてる人は評価されやすいです。
残念なことに、”仕事をしてるかどうか”じゃなくって、”いかに長くいるかどうか”になってきます。
時間って数字ですし、目に見えやすいんですよね。
「お~!、まだやってるな」って、仕事ができる人だとと思われやすいんですよ。
これは逆の実体験があります。僕が公務員の時代、早く帰ろうとしたら先輩に、睨まれたんですよね 。
”お前、何俺より先に帰ってるんや”みたいな感じで。
残っていても何の意味もないので帰りたくても、先輩の仕事が終わってないと、ず~っと待っておかないとダメだったり。
サービス残業だったらひたすら自分の時間が意味なく消費されますし、サービス残業じゃなかったら会社のお金が意味なく消費されるんですよ。誰も得しないのに、なぜかこういう事ってあるんです。悪習ですね。
公務員の出世の裏話:早朝出勤も、評価を得る”テクニック”
残業ではなく、朝早く行くという方法もあります。
ちなみに僕は、上司より遅く出勤したら、「お前、もっと早く来い」と言われて、始業時間9時なのに8時半に行って怒られたんですよね。
それでその時は腹が立ったのもあって、6時半に行きました!(笑)
誰もいない時間に出勤したんです。でも早くに行っても別にやることないんで、ずっと座ってるだけでした・・・。
そしたら後から出勤してきた上司に”お~、お前早いやんけ!”と褒めてもらえたんです。
やることないんで座ってるだけなんですよ?なんか適当に資料を眺めてるだけなんです。
なのにそれだけで、めっちゃ評価上がりました。”あいつできるやつだ”みたいに言われて(大笑)
こんな風に「テクニック」はわかっていて評価も上げてもらえたけど、僕には合ってないと思いました。
感じ方は人それぞれですし、「意欲を見せる」というものの中の一つといえばそうです。不正行為でもないですしね。
公務員の出世の裏話:”辞めさせてください”と、上司に言ったら…
ここで、公務員の出世であまり公には言われていない話をしようと思います。すべての職場や上司との間に起こり得ることではないことと、あったとしても公にはならないことです。
相談を受けて知った、びっくりな事実
僕はSkypeで起業や副業などについて相談を受けています。そして、とある日、公務員の方からの相談受けました。それがまさに「出世」にかかわることだったんです。
その公務員の方はネットビジネスを専業でやりたいというお話をしてくれたんです。20歳代の後半くらいの若さで、奥さんも子供もいない、というパターンでした。
作業時間は多ければ多いほど確かに成功に近付くと思うんで、そこまでガッツがあるんであれば「やってみたらどうでしょう」と僕もアドバイスさせていただいたんです。
そしてその方、上司に相談することにしたんです。
その時の、上司の反応
「辞めたいんですが。専業で他の仕事しようと思ってますので」というように話をしたそうです。そうしたらその上司に、ものすごい訳のわからないことを言われたんですよ。
それが・・・・。
上司「来年に俺は昇進するから、それまで待ってくれないか」
って言われたそうです。
そう、その相談者さんの出世ではなく、その相談者さんが辞めようとしたことが上司の出世にかかわる、というわけです。
口がちょっと悪くなりますが「終わってます」よね !
さらに、
上司「いやいや、お前の気持ちはわかる。でも、俺、来年昇任があるから、ちょっと待って欲しいんだよな。今お前に辞められると俺、昇任できないんだ。頼むから、もうちょっと待ってくれ」
と、言われたということなんです。
本当にこの相談者の方が辞めたからといってその上司の方の出世の話が無くなってしまうのか、というのは定かではありません。
実際に、公務員を辞める人というのはたくさんいます。そのたびにそこの部署の管理職の評価を下げているとは考えにくいです。
しかし、部下が辞めることで評価が下がってしまうということが無いとは言い切れないんですよね。その上司もリスクをできるだけ減らしたかったのではと思います。
ただ、相談者さんからしたら
ふざけんな!
と、思ってしまうのもしょうがないですよね。
そらそうでしょう。
自分の人生を誰かの出世のために棒に振るわけにはいかないですよね。
もちろんそれを聞いてちょっと待つか…と思える人もいるかもしれません。しかし、個人的には、一分一秒を大切にした方が良いと思います。
公務員の出世:出世するには後輩からも好かれる上司になろう
ちなみに、これから出世を考えている方は、これから自分が後輩に好かれる上司になるように意識することも大切です。
「ふざけんな!」と思われるような上司になったらアカンってことです。
出世って、一個役職が上がったら終わりというわけではありませんよね。次のステップに進むためには、自分が上司になった時にその部や署がいかに成績が高いかも評価に大きくかかわってきます。
その評価を上げるためには、部や署の仲間、後輩たちの力が必要で、その力を貸してもらえるような上司にならないといけません。
好かれる上司になる方法はこちらの記事で紹介しています。
公務員時代、職場のエンジェル上司から学んだ【好かれる人になる方法】
これはデメリット!?公務員で出世したくない人も結構いる
公務員の出世にはデメリットもある
- 収入が増えない場合もある
- 交際費が増える
「公務員で出世って安定だし収入も増えるしいいことだらけやん」と思うかもしれません。
しかし、現実はそれだけではありません。
まず、
- 昇格するほど責任が重くなる
- 激務になる
というのがあります。
出世コースの部署への配属は表向きは「若いうちから経験を積ませる」というように見られます。
しかし、実際には「激務に耐えられるか」を見ているともいわれます。
昇格で上のポジションになった特に「ストレスに耐えられるか」が重要なんです。
つまりは「かなりのストレスのかかる部署に配属される」ということですよね。
それがまずは欠点ですね。
そして次は特に公務員の中で考えられるデメリットについて二つご紹介します。
公務員の出世のデメリット①昇給しても収入が増えない!?
公務員で幹部になると、昇給があります。
他の企業同様に管理職手当というのが付きますよ。
ただ、この管理職手当の中に残業代が含まれているというケースがあるんです。
残業が少ない部署であれば幹部の方が収入は多くなります。
しかし、残業が何十時間にもなる部署だと、幹部にならず残業代がもらえた方が収入的に良いのでは…という場合が出てきてしまうんですよね。
管理職手当はどこのどんな管理職かによっても異なります。
残業が15時間を超えた時点で管理職ではない職員の方が収入を上回る、なんていう事もあるようなんです。
幹部の方が収入が高くても、その差が小さいのであれば、責任を考えたら割に合わないし出世したくないと思うのもわかりますね。
公務員の出世のデメリット②交際費問題
管理職となると、増えるのが懇親会などを含む会食、いわゆる「飲み会」です。
一般企業では飲み会代を出してくれるような企業もありますが、公務員にはありません。
ほとんどの場合自腹で、あいさつや名刺交換をしてほとんどの時間が終わるということも少なくないようです。
飲み会が好きならいいか、とかそういう感じでもないわけですよね。
収入がものすごく増えていたら気にならないかもしれませんが、そこまで収入が増えていない場合はきついかもしれません。
お給料のために公務員で出世するなら、副業した方が良い!?
公務員で出世したい理由が「お給料を上げたい」ということであれば、「副業をする」という方法もあります。
もうすでに異動部署や出向先が決まっていて、「これは、出世で官僚レベル間違いなしやで」と確信があるなら必要ないかもしれません。
しかし、これから何とかして出世して、給料を上げられないものか…と悩んでいるのであれば、出世のために残業したり、行きたくない飲み会を頑張るのではなく、副業で公務員以外のところから収入を得るという方法があります。
僕は実際に、公務員時代に副業して、収入を得ていました。
もちろん、副業規定を破ったりせず、公務員の仕事もちゃんとやっていたので処罰なんかもありません。
もしそういうことに興味があるのであれば、「【起業も可能】公務員しながらできる副業30選!!禁止でもバレない方法と僕の実例」も読んでみてくださいね。
公務員の出世についての動画もあります
この話を音声で聞きたいかた、もう少し僕の本音の部分も交えて聞きたい方はこちらの動画をどうぞご覧ください。
まとめ
公務員が出世するには、
- 「公務員として仕事ができる人」になること
- 出世しやすい部署、出向先への異動のチャンスを逃さないこと
- 上司に好かれるようにする
- 残業や早朝出勤をすること自体が評価を高くすることもある
- 公務員の出世にはデメリットもあるし、出世を拒否する人もいる
- お給料のために出世したいのであれば、「出世せず副業」もアリ
今日は公務員の出世事情に関してお話ししました。
一口に公務員といっても様々な部署や仕事、地域性があるので、確実なものはありません。
しかし、異動を拒否し続けて、上司とは仲が悪く、上司よりも早く帰って遅く出勤する人が出世しやすいということは無いでしょう。
出世したいと思っている人はぜひ頭の片隅に入れてみてくださいね。
更に、出世したいという意欲があるのになかなか認めてもらえない人や、今の公務員の現状に不満がある人には、副業や副業からの起業もお勧めします。
あなたのそのパワーや時間をぜひ有効に活用してください。人生は短いですよ。どんどんチャレンジしたり、楽しみましょう。
【起業も可能】公務員しながらできる副業30選!!禁止でもバレない方法
今の仕事から脱出したい人はこちらもどうぞ!
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