まいどひろきんです。
今日は「公務員になるのに英語は必要なの?」ということについてまとめてみました。
元公務員の僕の視点も交えてお話します。
英語を活かせる職場はあるの?公務員になりたいと思って試験内容を調べたら英語がありそうで焦ってるんだけど…という方は参考に読んでみてくださいね。
公務員は職場で英語が必要?
公務員になりたいと思った時に、英語って必要なの?と気になりますよね。
業務上、公務員は国家公務員でも地方公務員でも、英語を使う職場もあれば使わない職場もあります。
国家公務員で英語が必要な職種
国家公務員で英語を使用する仕事には
- 外務省職員(特に外交官、在外大使館・領事館での勤務など)
- 入国審査官
- 航空管制官
- 防衛省専門職員
- 国会図書館職員
- 資料保存専門職員
などがあります。
ただし、すべての職場で即戦力として英語がペラペラじゃないといけない、というわけでもありません。
採用後の研修が充実している職場もある
外務省や入国審査官などは採用後の研修などもあるようです。
例えば外務省では
- 入省後の4~5月に外務省研修所で毎日行われる前期研修
- 前期研修以降、配属される課室で実務を行いながら週2回の中期研修
- 在外研修に出かける前の3カ月間の研修所での後期研修
- 2~3年におよぶ在外研修(留学)
などがあります。
ただし、日々の努力は必要で中には家庭教師をつけている人などもいるそうです。
もともとできるに越したことは無いですし、働いてから勉強するのはとても大変ですよね。
今、学生であれば、今のうちにある程度は身に着けておいた方がよいです。
もともと高い語学力が必要な場合もある
採用試験を受ける時点で高い語学力が必要な場合もあります。
例えば外務省の中でも「外務省専門職」と呼ばれ、外務省や在外公館で外交領事業務もしくはそれに関連する事務を行う仕事への採用試験には、外国文和訳や外国語会話があります。
もちろん従事する内容によって異なりますが、在外日本大使館での事務などは「英文の書類を問題なく読解できる程度」の語学力が必要と考えてよいようです。
また、航空管制官などは、海外の方との意思疎通ができないと安全にかかわるという理由からも採用の時点で高い英語力が求められます。
管制官になってからも「航空英語能力証明試験」と呼ばれる英語力を証明する試験を定期的に受験して、一定の点数以上を取り続ける必要があるようですよ。
語学力が高い場合は、中川浩一さんのようにや天皇の通訳をこなすような仕事もあります。
首相通訳のスゴイ技 小泉さんのアドリブ、0秒台で訳すhttps://t.co/QzMrgQqnZz
首脳の考えや思いを伝える大事な役割は、どのような人が務めるのでしょうか。
「総理通訳の外国語勉強法」の著者で、アラビア語の専門家として首相通訳などを経験した元外務省職員の中川浩一さんに聞きました。 pic.twitter.com/sU1DjDeRu1
— 朝日新聞デジタル@金のデジモ (@asahi_gdigimo) October 28, 2020
地方公務員で英語が必要な職種
地方公務員では観光課や国際交流課など、海外の方と関係を持つような仕事では英語が必要になったり、もともとできる場合、役立てることができます。
また、留学生や海外から移住している人が多い地域の窓口業務などでは、英語ができておいた方が良いでしょうね。
東京に来てすごいなと思うことは、区役所の人が窓口で普通に外国人の方々と英語で会話していることだ。
地方では外国人が来ると、国際交流課まで応援要請に走っていた、、、。#東京vs地方
— はじめ | マーケティングデータの闇 (@HajimeLabo) July 14, 2020
- 都道府県の警察学校
- 公立の学校の英語教員
なども、英語を活用できますね。
ちなみに、英語以外の語学、例えば中国語や韓国語などもできるよ、という場合、採用後に希望するとそういった部署に就ける可能性が高まります。
公務員試験にも英語が出る
国歌公務員の試験、地方公務員の試験いずれも英語は出ます。
国家公務員の一般職では試験で英語を選べます。また、地方公務員試験でも教養の中に英文があります。
公務員試験で英語は出る?
公務員試験向けのテキスト本開いたはいいけど学生時代、英語は壊滅的に苦手やったんよなぁ苦笑 pic.twitter.com/DSRY7oiBXT
— コシヒカリ@進撃のオリックス (@re2069oriys) July 9, 2021
国家公務員と地方公務員では試験が異なりますが、英語が必要になります。
国家公務員の試験は筆記と面接があり、筆記は教養試験と専門試験に分かれています。
職種によって教養のみだったり専門試験が必要なところとバラバラですが、まずほとんどの公務員試験で出題される教養択一(5つの選択肢から正解を一つ選ぶマークシート形式)の中に英文が含まれます。
レベルは「高校までに勉強した内容」、「センター試験レベルかそれ以下」ということです。超難関ではないですが、長文もあるため苦手な人にとっては要チェックポイントですね。
専門試験にも英語がある
次に、専門試験が必要な場合、選択科目の中に英語が含まれる場合があります。
例えば国家公務員一般職の専門試験では16科目中から8科目を選んで回答しますが、「英語(基礎)」、「英語(一般)」があります。
他にも国税専門官では「英語」、「商業英語」、財務専門官で「英語」などがあります。
地方公務員の場合
地方公務員試験でも同じように、教養試験の中に英語が含まれる場合があります。

教養試験に英語を取り入れてのは国家公務員と同じですが、専門試験の科目があったとしても英語は取り入れられておらず、決まった科目に解答しないといけないという点で国家公務員とは異なります。
いずれにせよ、高校レベルの英語は勉強しておきましょう、ということですね。
公務員試験に必要な英語レベルは?
公務員試験の英語に関しては、選択肢が日本であり、英語本文もセンター試験レベルなので、得意な方は勘を取り戻せば、得点源となる科目です。
勉強方法はシステム英単語で基礎単語を習得し、スー過去で過去問を解く方法が良いです。#公務員試験 #英語— じん (@adk_jin) September 2, 2018
公務員試験の教養試験では最低でも高校で学んだレベル、センター試験レベルの英語が必要です。
大学卒だとしても、しばらく英語に触れていない場合は「おやっ」となるかもしれません。
しっかり復習しておいた方が良さそうです。
専門試験はさらにハイレベル
公務員試験の専門試験では、基礎と一般に分かれます。
英語(基礎)はセンター試験より少し難しいレベルとなります。英検2級、TOEICでいうと600点と言われています。
英語(一般)ではさらに難しくなり、帰国子女レベルが必要なようです。英検準一級、TOEIC800点程度という話もありますよ。
まだ僕過去問についてはよくわかってないから言えないけど、公務員試験の英語は受験生の中でもかなり差がつく単元で、専門英語、基礎英語って2つ部類あるし、ウェイトがでかいから、英語が出来たらかなり有利らしい(数的処理の先生曰く)
— sky (@sora_551) August 27, 2019
国税専門官の場合
国税専門官の英語は、受けた人の話によると公務員試験一般職の英語(基礎)と同じくらいと感じるようです。
センター試験より少し難しい、ということですね。
商業英語では専門的な英語や表現が必要になるので、難易度は高そうです。
ただ、英語としての難易度は上がりますが他の専門科目に比べたらマシ、というケースもあるでしょうから一度は過去問を見ておいた方が良いですね。
▼試験問題例

引用:人事院
公務員で英語ができたら加点はある?
国家公務員の総合職の採用試験では英語ができると加点してもらえる
国家公務員の総合職(院卒者、大卒程度)の採用試験では
- TOEIC
- TOEFL、
- IELTS(アイエルツ)
- 実用英語技能検定(英検)のスコアに応じて加点があります。
最終合格者決定の際に、15点か25点が加算される仕組みです。

引用:人事院
採用試験にこういったスコアを取り入れている理由は、国家公務員の総合職に採用されると諸外国との関係を意識した政策の企画立案や幅広い国際協力が必要な部署に就く可能性があるためです。
よく「TOEICで高いスコア持ってても意味ないやん」という人もいますが、必ずしもそうではありません。
役立てるか役立てないかは自分次第です。
TOEICは意味がない、900あっても英語が話せなかったりするだろう?定期的に見かける話だが、私はそうは思わない。37歳公務員、短期離職あり、子持ちの私が複数社の内定を取った理由。985点取ってたから。TOEICには人生の選択を広げる力がある。900取った後見える景色は確かにある。人の努力を笑うな。
— きなこ✏️TOEICコーチ (@Kinaco_Inu) July 2, 2021
英語に限らず、他言語を知るということは相手のことを知るということでもあるんですよね。
政府は2015年度の国家公務員試験・総合職試験から、TOEFL iBTを使う方針にしてます。
で、TOEFL iBTでは聞き読むだけでなくて、話せないと、そして書けないとダメ。受信英語から受信+発信英語。
内容が一般教養なので大学生に、公務員試験にピッタリです。 https://t.co/WD0NxgTz91
— 米原幸大 (@shin_eikai) April 28, 2019
僕も大学生の時や公務員になる前の仕事で海外に行っていたことがあります。僕の場合検定のスコアは持っていないので加点してもらえはしなかったのですが、外国での経験は本当に世界が広がり物の見方が変わったんですよ。
公務員におすすめの英語の参考書は?
公務員試験対策としておすすめの参考書をご紹介します。
速読英単語
まず、公務員試験の教養で出てくる英文と丁度同じくらいのレベルと言われているのが「速読英単語(必修編)」です。
2019年に改訂版が出ました。
単語帳ですが、文の中で実際のどのように使われているかがわかったり、他の単語との関連なども覚えられるのが特徴です。
単語をすべておぼえられれば良いですが、それができたら悩みませんよね。
そこでどうするかというと、「前後の文脈から推測する」んです。単語を覚えるのと同時にこの推測する力を養うために、この本はうってつけというわけなんですよ。
方言の強いおじいちゃんおばあちゃんと話をするときみたいな感じですね。わかるところをつまんで、「こんなこと言ってるんだろうな」と理解するわけです。
公務員試験用の本ではありませんが、長文を読む力も付くので公務員試験の教養での長文に慣れておくのにい良いですね。
ロングセラー商品で口コミなどを多く見られ、自分に合っているかある程度確かめられるのも安心ポイントの一つでしょう。
最新の第7版では、6版に比べて長文が一部差し換えられたり、解説などが増えたんです。
ただ、新版では長文の話題に新しいものが取り入れられたりなどしている一方、使い勝手からいうと第6版の方が良いという口コミもあります。
新しいからと言って必ずしも買わないといけないというわけでもなさそうなので、今旧バージョンを持っているならばそれをコンプリートするのが良さそうです。
まずは単語から、という人は
英単語センター1800
ベーシックな単語帳です。
長い文章を読んでもまるっきりちんぷんかんぷん、という人はまず基本の単語帳で英語に慣れるところから始めないと…というわけですね。
高校生で買ったという場合もあるでしょうから、利用して地道に覚えましょう。
英単語アプリmikan

引用:App Store
iPoneユーザーであれば、こちらの「mikan」は評価の高い英単語アプリとなっていますよ。
様々なレベルで英単語を学べるのに加え、スピード感があり楽しいのも特徴です。
隙間時間にできますし、紙媒体だけでは長時間集中できないという時にもアプリを併用してみるのもおすすめですよ。
過去問なら問題数の多い「過去問解きまくり」、「スー過去」
以前は「クイックマスター」という名前だった過去問集がリニューアルし、「過去問解きまくり」という名前になったものです。
公務員試験の過去問で定番の「スーパー過去問ゼミ」よりも解説が詳しいという口コミもあります。スー過去と並び問題数が多いのでたくさん練習したいという場合に良いですね。
本を読む時に大事なこと
本を読む時に大事なのは「そこから何かをインプットすること」、そして「アウトプットできるようになること」です。
そのために、がむしゃらに読んだり問題を解くのではなくて目標だったり計画を立てて読み進めていくのがおすすめですよ。
例えば参考書で1周では意味ない、3周しないと、とか言われていますが、覚えることではなくこなすことが目標になっている人がいます。でも1周、3周ということだけにフォーカスして頭に入ってなかったら意味ない、というわけですよ。
例えば、なぜ3周と言われているの?ということを考えてみます。
英単語なんかは普段使わないので繰り返して思い出しておく必要があるんですよね。
理解が必要な問題では、一周目で理解できていない部分をつかみ、二周目では制限時間を決めて解く三周目では音読を加えてさらにスピードを上げる、など工夫するのがおすすめですよ。
逆に、答えを暗記してしまっているのに何周もするのも効率的とは言えません。他の問題や科目に時間を回すということも必要ですね。
試験であればインプットの後、筆記などで発揮するだけですが、実践だとさらなるアウトプットが求められます。
ちなみにインプット、アウトプット上手な人はどんな本の読み方をしているのでしょうか。
中田敦彦さんやDaiGoさんの本の読み方をまとめた記事も書いています。
まとめ
- 公務員は国家公務員でも地方公務員でも、英語を使う職場もあれば使わない職場もある
- レベルは様々だが国家公務員と地方公務員では試験で英語が出る
- 公務員試験の教養試験では最低でも高校で学んだレベル、センター試験レベルの英語が必
- 国家公務員の総合職の採用試験ではTOEICなどで一定以上の特典を取っていると加点してもらえる
- 国家公務員一般職試験の参考書は、センター試験向けのものが使える。合わせて過去問を解くのがおすすめ
- 量をこなすことだけに集中するのではなく、目標や計画を持って進めるのがおすすめ
今日は公務員になるための英語や公務員になってからの英語に関することに関してまとめました。
英語が苦手な場合でも地道に頑張れば大丈夫ですし、得意であればそれを活かして公務員として楽しんで働けると良いですね!
公務員の試験に関しては、面接も大事です。
面接対策に関して書いている記事もあるのでぜひ参考にしてみて下さね!
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